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いくらか使えたEZR [統計学もどき]

あんまり奥村教授のところのお世話にはなりたくなかったのですが、EZRがなんぼか使えたので記念撮影しました。

EGR-X2検定.png

2×2の表,オッズ比,相対危険度
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/stat/2by2.html
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カイ2乗検定による方法
これはオッズ比などを求めるものではありませんが,行・列の独立性の検定をします。デフォルトでは連続性の補正をします。

> chisq.test(x) # 補正あり

Pearson's Chi-squared test with Yates' continuity correction

data: x
X-squared = 3.4808, df = 1, p-value = 0.06208

> chisq.test(x, correct=FALSE) # 補正なし

Pearson's Chi-squared test

data: x
X-squared = 4.8577, df = 1, p-value = 0.02752
補正あり・なしで p 値はそれぞれ 0.06208,0.02752 です。
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EZRの上のフォームに1行づつ入力して実行ボタンを押すと、ちゃんと同じ数値が出ましたね。
ちょうど「統計のはなし」で読んでるX(カイ)2乗検定の部分で
X-squared  カイ2乗値が 4.8577、 df  自由度が1  p-value P値が 0.02752
ちゅうとこなんでしょうが、まだ説明はできません。

 これだけではあまりにも芸がないので、数値や言葉をこの前の茨城のケースに変えてみました。
 まあ単純なオッズ比はエクセルと同じなのは当然ですが、フィッシャーテストとやらのオッズ比も近い数字が出ました。カイ2乗値がやたらでかい。
EZR-X2テスト.png

このままの数値で放置しておくわけにいかないので、追記します。
先月ツイッターで見つけた『生活の党』を支援する道民の会(浜菊会)さんのブログで津田先生のオッズ比についてツイッターをまとめたものです。
http://blog.goo.ne.jp/hamagikukai/e/df8da73b1f964e21eb0cf501d70256e1
こちらの方にもあります。
http://blog.goo.ne.jp/hamagikukai/e/c5f58cfc1c97a05bb73f02cb922e1928
「②がんセンター数値の年少罹患率、男0.06、女性0.12を基本とし、スクリーニング効果100倍を見積もって、18/十万とする。因みにこれは全年齢の女性(男性より何倍か好発傾向)における年齢調節罹患率よりも高い。よって、対照群は、甲状腺癌アリ18、ナシ99982、となる。」

これを使わせていただいて、暴露なしを「甲状腺癌アリ18、ナシ99982」として再びEZRを試すと
EZR-X2テスト2.png
カイ2乗検定、Fisherの正確検定の数値もまともになりました。
スクリーニング効果を認めるわけではないのですが、暴露なしデータがはっきりしませんので、事故前全国平均を使わずに緩めに数値を見ても、事故後の甲状腺がんの発病は危険水域です。
あ これは茨城のデータです。
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津田先生のグループの英語論文の翻訳が出てました。 [原発問題・甲状腺がん]

ありがたいことに10月8日発表された英語論文の翻訳が出ておりました。
http://besobernow-yuima.blogspot.jp/2015/10/2011201418.html

津田敏秀教授ら【論文】2011年~2014年:18歳以下の福島県住民の超音波による甲状腺癌の検出(翻訳暫定版)

日本語なのでじっくり読んでいただきたいと思います。ほんとうにちょこっとだけですんませんが、私の気にしているポアソン分布のところだけ紹介します。
われわれは、“Epi Info 7”ソフトのStatCalcを用いて、Pを中間値とする最大尤度オッズ比によって、PORの95% CI、ガイギー科学表に記載されているポアソン分布にもとづいてIRRを計算した23。
 ということで、注の23を見ると
23. Lentner C. Poisson distribution 95% confidence limits for λ. In: Geizy Scientific Tables, Vol.2, Introduction to Statistics, Statistical Tables, Mathematical Formulae. Basel, Switzerland: Ciba-Geigy Ltd.; 1982: 152.
とのこと。エクセルレベルではなかったですね。
PORは「8区域における甲状腺癌のPORと95%信頼区画(CI)を推計した。」IRRは「9区域の罹患率比(IRR)と95% CIを見積もった。」の部分ですね。
津田論文.png
オッズ比も出てきますが、この表にポアソン分布の結果が反映されているものと思われます。次の部分がこの表の説明になりますでしょうか。
罹患率(1,000,000人あたり検出症例数)、表2のIRR、事故からスクリーニングまでの期間――チェルノブイリで4年ないし16年、フクシマで4年以下――に鑑みて、甲状腺癌リスクが15年以上にわたって蓄積するという世界保健機関の推測にもとづき、フクシマの甲状腺癌症例が予想以上に急速に増大すると推察できるであろう5。他の測定12が示唆しているように、福島県における甲状腺に対する放射線の負荷は想定よりも大幅に思いかもしれない4。チェルノブイリにおける罹患率のばらつきもまた、事故とスクリーニングのあいだの期間のばらつきの結果であるかもしれない。懸念事項をひとつあげれば、外部比較の場合に認められた、おおよそ30倍の甲状腺癌症例数の増加はスクリーニング効果の結果であるかもしれないということである。この気がかりは、日本のスクリーニングを実施していない小児と若年者に無症状性の甲状腺癌が潜んでいる可能性にもとづいている。しかしながら、IRR数値は、このバイアス(歪み)をもって説明するには余りにも高い。さらに言えば、福島県が公表したデータ27によれば、福島県立医科大学病院で手術した54症例のなかから40症例(74%)に陽性のリンパ節転移が認められている。この知見は、スクリーニングで検出された癌が、とりわけ初期段階のものではなかったことを示唆している。
 翻訳をしていただいたtoshio inoueさん ほんとうにありがとうございました。
https://plus.google.com/112362724221722479040
これが見つかりましたので、仕事に専念できそうです。

とことんアベを追い込むぞ!!
sho_fj.jpg
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少しもEasyでないEZR [統計学もどき]

いろいろやってる場合ではないといいながら、エクセルばかりになるといけんのでRも試したいが、RStudioが英語につき日本語で使いやすいのはないかと探してみたらEZR(Easy R)なるものがあるというのでちょいとインストしてみました。

なんと自治医科大学のさいたま医療センターなんですねえ。
http://www.jichi.ac.jp/saitama-sct/SaitamaHP.files/statmed.html

勝手が違うのか、弁当屋のサンプルを試してみようとしてもでてこん、というかデモの起動の仕方がわからないという、初歩の初歩状態です。

EZR.png

一応起動はしますが、簡単なマニュアルはあるけど、これで使いこなすようになるのは、私には無理なので、またぞろ本を物色する必要があるのかな。

初心者でもすぐにできるフリー統計ソフトEZR(Easy R)で誰でも簡単統計解析
http://www.nankodo.co.jp/g/g9784524261581/
EZRでやさしく学ぶ統計学 改訂2版
http://www.chugaiigaku.jp/item/detail.php?id=1660

以上2冊が出てますが、結構高い。
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朝日に津田先生のインタビュー記事 [原発問題・甲状腺がん]

時間がなく慌ただしくアップします。ぜひとも拡散をお願いします。

福島子ども、甲状腺がん「多発」どう考える 津田敏秀さん・津金昌一郎さんに聞く
http://www.asahi.com/articles/DA3S12074780.html

全部読みたい方は登録だけで読めます。

津田先生朝日.png

 ■原発事故の影響、否定できぬ 津田敏秀さん 岡山大大学ログイン前の続き院教授(環境疫学)

 福島県の甲状腺検査は1巡目のデータ解析でも、国立がん研究センターの統計による全国の19歳以下の甲状腺がんの年間発生率と比べ、検査時点でがんと診断された人の割合は県央部の「中通り」で約50倍、県全体でも約30倍の「多発」となる。
 高感度の機器で一斉に調べれば自覚症状のない隠れたがんも見つかるため、それを補正して比較した数値だ。一斉検査での「増加」は過去の報告の分析でも数倍程度。福島は桁が違う。多発は県の検討委員も認めざるを得なくなってきた。
 「生涯発症しないような成長の遅いがんを見つけている」という「過剰診断」説もある。だが、これほどの多発は説明できない。過剰診断説を採ると、100人以上の手術が不適切だったことになってしまう。県立医大の報告では、同病院で手術を受け、がんと確定した96人のうち4割はがんが甲状腺の外に広がり、7割以上がリンパ節に転移していた。
 逆に、多発と原発事故との関連を否定するデータはない。事故直後に放射線量が高かったと見られる県央部や原発周辺自治体ごとのがんの人の割合、事故から検査までの期間をふまえて解析してみると、被曝(ひばく)量と病気の相関関係、つまり「量―反応関係」も見えてくる。
 県は、チェルノブイリ原発事故では4~5年後から乳幼児で増えたのに対し、福島では10歳以上に多いなど、違いを強調する。しかし、ベラルーシやウクライナの症例報告書を見ると、チェルノブイリ事故の翌年から数年間は10代で増えているなど、福島と驚くほど似ている。
 福島で放出された放射性ヨウ素はチェルノブイリの10分の1とも言われるが、いかに低線量でも人体に影響があるとの考え方は国際機関に認められている。人口密度が高ければ影響を受ける人は増える。福島や北関東の人口密度はチェルノブイリ周辺の何倍もあり、多発の説明もつく。
 予想される甲状腺がんの大発生に備えた医療体制の充実が必要だ。甲状腺がんは初期の放射性ヨウ素による内部被曝だけが原因ではなく、他の放射性物質からの外部被曝の影響を示す研究もある。甲状腺がんだけでなく、すべてのがんへの影響を考えれば、妊婦や乳幼児には保養や移住も有意義だ。放射線量が高い「避難指示区域」への帰還を進める政策は延期すべきで、症例把握を北関東にも成人にも広げる必要がある。
 県の検討委は、甲状腺がんは成長が遅いというが、子どもの場合の実際のデータは違う。県の検査でも、1巡目で見つからなかったがんやがんの疑いが、2巡目で25人も見つかった。すべてが1巡目での見落としではないだろう。「放射線影響は考えにくい」とは言えない。
 科学の役割は、データに基づいて未来を予測し、住民に必要な施策を、手遅れにならないように提案していくことにある。
 (聞き手・本田雅和)

津金昌一郎氏の分はばっさりカットで、やたら行数が多いですがあくまでも”引用”です。

どこも重要ですが、私がとりいそぎ重要と思ったとこだけ赤にしてます。

もうアベは隠しごとをやめて、「福島の悲劇」と真摯に向き合ったらどうだ!!はやくあの大臣をくびにせよ!!
sho_fj.jpg
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ちょっと時間がたってしまいましたが-「セシウム・ボール」はホット・パーティクル(高放射能微粒子)NHK謎の放射性粒子を追え!(2014年12月21日放映)が隠した真実 [ホットパーティクルとどう付き合うか?]

南相馬の大山市議さんの次のツイッターで気がつきましたが

命最優先・大山弘一
https://twitter.com/Anti_Jigokudama/status/665334154951680003
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[新月]皆さん!早く気付いて?
放射線があるのは
「線源」があるから。
その線源を肺に吸引してませんか?

「セシウム・ボール」はホット・パーティクル(高放射能微粒子)
〓?NHK「謎の放射性粒子を追え!」
が隠した真実
http://www.radiationexposuresociety.com/archives/5412
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 去年の暮のサイエンスゼロに対して、早い時期に内部被ばくを考える市民研究会のサイトに投稿があっていたようです。ただ文中、今年6月に出た岩波科学の青山論文(私のところでも取り上げましたが)ありますので、後から書き直されたものと思われます。

内部被ばくを考える市民研究会
「セシウム・ボール」はホット・パーティクル(高放射能微粒子)NHK謎の放射性粒子を追え!(2014年12月21日放映)が隠した真実
投稿日:2014.12.29 | カテゴリー:内部被ばくと健康被害, 資料

それでは、引用処理はしてないのですが、一部を紹介させていただきます。
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〔3〕IPと電子顕微鏡でセシウム球を発見

 足立光司氏は、原発事故当時、アメリカの大学で電子顕微鏡を使った研究をしていました。気象研究所が電子顕微鏡の専門家を探していることを知り、2011年9月に帰国。IP(イメージングプレート)と電子顕微鏡を使って、セシウム球を発見しました。

 IP(イメージングプレート)とは、放射線を感知する写真乾板のようなもので、エアロゾルが付着したフィルターに未着させ、数週間置くと、放射線を出している放射性物質の場所が黒く感光します。

 以下は、WINEPブログ「キビタキの幼鳥の被爆像」2012-05-29 05:34から借用いたしました。
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b09ad97678d50e84eaece5c53c723cfc.jpg

 キビタキという鳥ですが、複数のセシウムボールの固まりが付着しているのがよくわかります。あの塊をサイエンスゼロの時のようにほぐしてばらして、セシウムボールを取り出していくと果たしてどのくらいの数のものが出てくるのでしょうか?

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〔5〕 NHK・サイエンスZERO 「謎の放射性粒子を追え!」があえて放映しなかったこと、そして雑誌科学(2015年6月号 岩波書店)「大気浮遊塵試料からみつかった“セシウム・ボール”について」で青山道夫氏があえて書かなかったこと、それは、「セシウム・ボール」の中心にウランがあるということです。

ウランを含む原発事故由来のガラス状の大気粉塵がつくばにまで飛来 -放射光マイクロビームX線を用いた複合X線分析-

 これは、この番組でも紹介している、東京理科大学 理学部 中井泉氏らのSpring-8を使った研究の中で、はっきりと書かれている事実です。だいたい、NHKや青山道夫氏らは「セシウム・ボール」と命名していますが、放射性セシウムは重量のたった5.5%。あとの重量94.5%は何なの?ということにまったく触れない番組でした。セシウムだけでなく、ウランやバリウムもその中心に存在していたことが、放射光マイクロ線蛍光分光分析法(μ-XRF)や放射光マイクロ蛍光X線吸収端近傍構造(μ-XANES)スペクトル分析で明らかにしていました。
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 ここは重要な部分です。新鮮味はないかもしれませんが、番組中、テロップにわずかにウランは出てきてますが、説明はなかったですね。岩波科学にも載せなかった。と、現物はあるので確認しないといけませんが、ウランとかUとか、あれ、しっかり出てるのですが、この投稿の筆者は、よく読まれていないのかな?まあ、量的なものとか、「ウランが”中心”に存在」とは書いてはいませんので、はずれともいえないのですが、科学の青山氏の小論文では、危機感を持つ人は極めて少ないでしょう。
私も
http://ryukei-rondan.blog.so-net.ne.jp/2015-06-22
ここに書いたように確かにこの論文は不発だと思ったのですが、もう少し図は載せてほしかったですね。見開き1ページで終わりでしたから。

次のふたつの図は、よく出てきますので省かせていただきます。

放射光マイクロ線蛍光分光分析法(μ-XRF)での「セシウム・ボール」中のウランの存在
(投稿者の方が、強調したかったのは、上の図だったのですね。確かに”中心”にウランがある。)
放射光マイクロ蛍光X線吸収端近傍構造(μ-XANES)スペクトル分析でのウランの存在の分析

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原子のエネルギー準位と特性X線
e463bcf5d70c76d8aadbe37032f83897.jpg

主な元素の吸収端とスペクトルエネルギー値
1b1cb22a0119a97f7f90462758f97612.jpg
 まさしく、この2.6マイクロメートル(μm)の粒子は「セシウム・ボール」などではなく、ホット・パーティクル(高放射能微粒子)です。
-----------------------------------------------------------------------------------
 上の二つの図表は重要なのだと思いますが、あまり説明をしていただいてません。スペクトルエネルギー値のうち、UのL3abに赤で囲んでいる数値が、17.162KeVで、「原子のエネルギー準位と特性X線」の図のL3と関係があるのかもしれませんが、私にはお手上げです。

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〔6〕 NHK・サイエンスZERO 「謎の放射性粒子を追え!」の番組の最後でも、問題を小さく見せる報道をしました。それは、「セシウム・ボール」は水に溶けない、だから肺の中に入っても肺胞の中から血液に溶けだして、健康に影響を与えることは少ない、と言っていることです。

 この2.6マイクロメートル(μm)の「セシウム・ボール」は2011年3月14日の2号機のメルトダウン、メルトスルーによって、放出された核燃料デブリの微粒子であると考えられます。東電の発表では、2011年3月15日0時00分に2号機のドライベントをしています。同年3月15日6時10分2号機の圧力抑制室が爆発しています。

 この2.6マイクロメートル(μm)の「セシウム・ボール」は果たして水に溶けないのでしょうか。
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 つくばに関しては、3号爆発かな、と思っていたのですが、投稿者の方は、2号のドライベントを疑っておられます。確かにベントは原子炉の中のものが出ますので、ホットパーティクルを拡散する可能性はあります。投稿者は図の編集者の川根氏ではないかと思うのですが、質問できる機会があったらお尋ねしてみたいと思います。

 アベのやつは、文部科学省に指示してあれこれ隠そうとしてるんじゃないのか?今度の大臣は難しいことはさっぱりわからんだろうから、もう完全にロボットだろうな。
sho_fj.jpg
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1年以上前に福島の甲状腺がんを放射線被ばくによるものと断定した事例 [原発問題・甲状腺がん]

前の記事にコメントで紹介していましたが、もったいないので、記事にします。
以前は、ロジスティック回帰分析もなんのこっちゃ状態でしたが、いくらか言葉に慣れてきましたので。

福島の小児甲状腺がん増加はスクリーニング効果でなく、放射線被曝による(NEWS No.464 p02)
BY ADMIN – 2014年8月1日
POSTED IN: 医問研ニュース

http://ebm-jp.com/2014/08/news-464-2014-4-p02/

 去年の8月ですから1年以上前になるのですが、統計手法としては津田先生とは違うやり方ですけど、癌などの因果関係推定によく使われているロジスティック回帰分析によるものですので、極めて信頼性は高いものです。ほんとは、【1】【2】も載せたいのですが、全文コピーになってしまいそうなので、分析方法、分析結果、結論の部分だけ紹介します。

【3】福島での結節保有率、がん有病率と放射線量との関係についての分析方法
今回、福島県が全県民を対象に実施している、原発後4か月間の外部被ばく実効線量(200万人のうち50万人の集計)と、甲状腺有病率との間での線量容量関係の有無を検討し、異常多発はスクリーニング効果ではなく、放射線被ばくによることを示した。市町村については、一次スクリーニング検査時期に応じて6地域に群分けした。また、解析は2013年度に行ったいわき市を中心とする第6群に対する5群のオッズ比をとった単純回帰分析と、対数を利用したロジスティック回帰分析を用い線量容量関係を調べた。
さらに、今後の健康診断、将来予測との関連で結節と放射線との関係も調べてみた。
 事故後4ヶ月間の外部被ばく実効線量がデータの基本ですから、いかに半減期の短いヨウ素であってもまだその影響の残っている時期、しかも内部被ばくを考慮せず、外部被ばく実効線量の地域差(5群が郡山、6群がいわき市を中心とした地域)によるオッズ比、さらに、最近の疫学では因果関係の推定に好評のロジスティック回帰分析を使っていますから、スクーリング効果などと言うまやかしに負けない理論武装で結論を導いています。

【4】分析結果
両分析方法でも甲状腺がん有病率と被ばく線量との間に有意の関係を認めた。ロジスティック回帰分析によると、1mSvあたり甲状腺がんは70%増加するという結果であった。
image001.jpg
(図1 42市町村の6群への地域分け)
image003.jpg
(図2.42市町村の単純回帰)
image0051.jpg
(図3.42市町村のロジスティック回帰)
結節と放射線量との単回帰分析を見ると、5.1mm以上の結節との有意な関係はみられなかったが、結節の有無、特に5mm以下の結節との間には、程度は高くはないが、有意な直線的容量線量関係が認められた。(Y=0.298x+0.3、R2=0.21、P=0.002、F=10.5、F(0.95)=4.1)
 図の説明ができるほど勉強が進んでいませんが、「1mSvあたり甲状腺がんは70%増加」ということは当然考えられることですが、統計学上の根拠を持っても証明されたことになります。また、「5mm以下の結節との間」に「有意な直線的容量線量関係が認められた。」ということも特筆すべきことでしょう。

【5】結論
ごく一部にスクリーニングによる発見症例が含まれているとしても、異常に多発している福島の甲状腺がんは放射線被ばくと明らかに関係している。県は外部被ばく線量について、4mSv以下なので「放射線による健康影響があるとは考えにくい」と評価し、一方で5mSvから20mSv地域への避難解除を策している。
結節についても放射線との関係が認められた。結節陽性者に対する検査間隔短縮などの検診の充実を図るべきである。
今回の結果は、避難解除政策が間違っていることを示すものであり、少なくとも現データでの甲状腺がんと放射線についての疫学調査をすすめること、情報公開と避難の選択への保証をすすめるべきであること、どこでも検診を受けることのできる体制を強化すべきであるということを示している。
また、世界に対してはICRPの低線量被ばくリスク体系に疑問を投げかける結果と思われる。
(被ばく線量データについての貴重な助言をいただいた署名全国ネットワークの小山潔氏、疫学分析を支えてくれたドイツIPPNW顧問のA.Koerblein氏、岡山大の津田敏秀氏に感謝したい)
                 (大阪赤十字病院 山本 英彦)
 津田先生とも連携をとられていますので、もっと大々的にPRしていただきたいのですが、この研究成果はあまり拡散されていませんでした。今は、津田先生が10月8日に発表した論文が注目されていますから、この山本医師の研究成果も合わせて拡散されることで、原子力村からの謂われなき批判に徹底して抵抗し正論が通るようにしていかなければなりません。

 アベは、科学的根拠のある有意義な研究、論文に対して姑息な手段を使って葬り去ろうとしているが、ネットの世論は、そんなものに屈しない。しかと見ておけ!!
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韓国原発周辺で発症した甲状腺がんに因果関係 [原発問題・甲状腺がん]

 津田先生のその後の情報が入らないので、関連情報をばアップします。
 韓国で稼動中原発周辺住民が、甲状腺がんにかかり、研究機関や裁判所がその因果関係を認めたケースが出てきました。極めて貴重です。”相関関係”という表現で慎重に対応してますが、実質は因果関係ありと見ていますね。

韓国古里原発近隣住民の甲状腺癌発生率は3倍
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/22206.html
反核釜山市民対策委は記者会見文で「ペク・ドミョン・ソウル大予防医学科教授の研究チームが最近原子力安全委員会の依頼で行った研究の結果、古里原発近隣住民の甲状腺癌発生と放射線の相関関係が明らかになった。 この地域の住民たちの甲状腺癌発生率は対照地域に比べて女性は3.1倍、男性は3.3倍に達することが明らかになった」と主張した。 また、反核釜山市民対策委は「釜山市民が固く団結して古里1号機の廃炉を勝ち取ったが、政府はそこに新古里5号機と6号機の建設を推進している。 これは釜山と蔚山(ウルサン)の340万市民を死地に追いやる行為」と批判した。
 これは古里周辺住民が原子炉の新規建設反対を求めて運動をしていますが、通常稼働中の原発であっても、原発周辺でない地域の約3倍甲状腺がんにかかっていることを医学的に証明することになったという記事ですね。福島の場合は、20から50倍ですので、言い逃れができるわけがありません。
 
 もうひとつ重要なのは、韓国の裁判で勝訴判決が出たことです。
古里原発、甲状腺がん勝訴~イ・ジンソプさん意気高く
http://www.labornetjp.org/news/2015/1104hayasida

●通常運転でも責任
 2年余が経過した14年10月、原発から10キロ内外に20年近く住んでいた妻の甲状腺がん発症について韓水原の責任を認め慰謝料1500万ウォン(約150万円)の支払いを命じる画期的な判決が出された。釜山東部地裁は、年間0.25ミリシーベルト以下でも古里原発の放射能以外に原因は見当たらないとする蓋然性を採用した。通常運転の原発に対して安全性を否定したと言える。事前に弁護士から「勝ち目なし」と伝えられていただけに、奇跡の勝訴に一転マスコミがトップで扱い、住民意識も変容していく。地方議員も原発誘致を言えなくなった。甲状腺がん被害者の集団訴訟も起こってくる。だが、まだ国の政策を変える大きなうねりのスタート台に立ったばかりともいえる。
 イ・ジンソプさんの頑張りで奇跡的な勝訴を勝ち取ったということですが、やはり福島の事故以来、国際的には、原発は廃止すべきであるという世論が醸成してきているという証拠でしょう。

●「正しい道」歩む
イさんは「私の訴訟は怒りから始まった」と振り返り、「正しい道を歩みたい」と息子の名前の意味をもじって「キュンド訴訟」と自称する。低線量被曝と疾病の因果関係を認めない日本で、この勝訴の意味はかみしめる必要があるだろう。イさんは「小さな裁判でも、世の中を変えていく力にはなれる」と自信ものぞかせ、原発を信奉あるいは回帰する韓日の首脳を「狂っている」とあきれ顔で評した。そして原発周辺地域でのがん罹患率の高さを挙げながら、「私は子どもたちに恥ずかしくない父親になりたい。私たちの健康な未来のために原発をなくそう。国は国民の立場に立たない。資本家たちが使っているのが国家であり、国と闘うということは資本家たちと闘うことになる。現実問題では、国ではなく企業が相手になる」と焦点を絞った。
 日本でも多くの方々が闘っています。日本の司法はなかなか厳しいものがありますが、大飯判決、高浜仮処分に見られるように、「司法は死んでない」と、希望の持てることもあります。韓国のイさんらと共に反原発、脱原発、福島事故被害者救済運動を闘っていかねばならないと考えます。
 
 アベは資本側の声しか聞かないが、早く政権から引きずり下ろして、原発は動かすだけでも危険だと言う世論を巻き起こしていかねばならない!!
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大分に船で渡る訓練が明後日からあります。うまくいくのでしょうか? [伊方再稼働反対]

伊方原発に万一事故があった場合に備えて大がかりな避難訓練をするそうです。

伊方原発で8~9日、船使い大分へ避難訓練
2015/10/31 10:10
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20151031000144
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 放射性物質が外部に漏れたという設定で、伊方町民約70人が、民間の旅客船と海上自衛隊の艦艇を使い大分市に避難する。自力歩行が困難な町内の社会福祉施設入所者を、施設職員が車で30キロ圏外の施設まで運ぶ訓練も実施。原発周辺広島山口、大分、四国3県の計6県に対する緊急連絡の段取りも確認する。
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肝心な伊方の町民が70人くらいの規模で訓練になるのか?せめて1000人単位でやらないとだめだ。
丸川が担当大臣、務まるわけないだろ。

アベもいっしょに船に乗って避難して見ろ!!官邸で高みの見物してるんじゃねえ。
sho_fj.jpg

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ルソーの言葉2 [戦争法廃止]

 せっかくルソーの社会契約論を通読したのにもうちっとなんか書いておこうと、コピーを取っていた部分があったのですが、スキャナを使う機会がありましたので、OCRを使ってみました。
社会契約論 (白水Uブックス) 「代議士または代表者について」の章からですが
144ページと145ページ
代議士または代表者について

 祖国愛の減退、私的な利益の活力、国土の広大さ、征服、政府の職権乱用が、国民の集会に人民の代議士または代表者を送るという方法を考えつかせた。ある国では、これらの人々のことをあえて第三身分と呼んでいる。こうなると、〔僧侶と貴族の〕二つの身分の特殊な利益が第一位と第二位に置かれ、公共の利益は第三位でしかなくなる。
 主権は代表されえないが、それは、主権を譲り渡すことができないのと同じ理由による。主権は、本質上、一般意志のなかに存する。ところで、意志というものはけっして代表されはしない。意志は同じもの〔=同じ主体に属する意志〕であるか、そうでなければ別のもの〔=別の主体に属する意志〕であって、そこには中間というものはない。だから、人民の代議士は、人民の代表者ではないし、代表者たりえない。彼らは、人民の代理人であるにすぎない。彼らは何ごとをも最終的に取り決めることはできない。人民がみずから承認したものでない法律は、すべて無効であり、断じて法律ではない。イギリス人民は、自分たちは自由だと思っているが、それは大間違いである。彼らが自由なのは、議員を選挙するあいだだけのことで、議員が選ばれてしまうと、彼らは奴隷となり、何ものでもなくなる。自由であるこの短い期間に、彼らが自由をどう用いているかを見れば、自由を失うのも当然と思われる。
 ここは、光文社版の社会契約論の帯にも引用されて部分で有名な言葉です。しかし、あまりにも日本の戦争法案審議にぴったりの言葉。ルソーが生きていたら、どれほどボロカスに言われたことでしょう。そして、昨年暮れの総選挙で3分の2を与えた国民こそ、まさにこの言葉を噛みしめなければなりません。
 「選挙こそ最高に自由な時間」政治家の身分を奪うことができる、政治家に言うことを聞かせることができる。しかし、アベのやつは姑息にも集団的自衛権、安保法を争点から外しやがった、表向きの争点は、消費税先延ばし、こんなの反対する有権者はいないな。裏に隠されたものを嗅ぎ取った者しかわからなかったのかもしれません。その意味でアベは、投票する自由を、情報操作で奪ったのです。この罪は極めて重い。
 でもって極めてむちゃくちゃなやり方で通した法律を、またぞろ選挙を気にして実行を先送りする。
http://www.sankei.com/politics/news/151012/plt1510120004-n2.html
産経ごときの記事に引用処理はもったいない。
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自民党内には「駆けつけ警護が必要な事態はいつ起きてもおかしくない。安保法が施行されたらすぐに任務を追加すべきだ」(国防族)との声もあるが、政府関係者は「無理をして隊員に万一のことがあれば、安保法成立に注いだ苦労も水の泡になる」と強調する。

 また来年夏には参院選が控える。国民の理解が十分に進まない中で安保法制の適用を急げば世論の反発を招き、「選挙結果にも影響が出かねない」(官邸筋)との政治判断も絡む。
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もういい加減騙されないようにしましょうね。こいつに!!
sho_fj.jpg
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原爆黒い雨のウラン分析結果が出てました。 [原発問題・ホットパーティクル]

ちょっと気がつきませんでしたが
東京のアスベスト問題、原爆黒い雨のウランによる内部被ばく
http://ryukei-rondan.blog.so-net.ne.jp/2015-06-10
でお知らせしていました
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広島原爆>「黒い雨」体験者の肺にウラン残存
毎日新聞 6月8日(月)0時46分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150608-00000001-mai-soci
<広島原爆>「黒い雨」体験者の肺にウラン残存
毎日新聞 6月8日(月)0時46分配信

<広島原爆>「黒い雨」体験者の肺にウラン残存
黒い雨を経験した女性の肺がん組織の画像。ウランが放射線を放出する痕跡(飛跡)を黒い線でとらえた=広島大・長崎大の研究グループ提供
 ◇広島大と長崎大チーム 「内部被ばく半世紀」裏付け

 広島大と長崎大の研究グループは7日、広島原爆の「黒い雨」を体験した女性の肺組織にウランが残存し、現在も放射線を放出していることを示す痕跡を初めて撮影したと明らかにした。女性は原爆投下時29歳で、80代で肺など3臓器に多重がんを発症し、94歳で死亡した。解析したのは1998年に切除し保存されていた肺組織で、グループは「放射性降下物由来の核物質による内部被ばくが半世紀以上続いていたことが裏付けられた」としている。【高橋咲子、加藤小夜】
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この記事の裏付けとなる論文が出ておりました。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/IPA/DS02/Final_pdf/Fujikawa.pdf

広島原爆黒い雨の中のU-235/U-238 比
藤川 陽子∗(京都大学原子炉実験所)静間 清(広島大学大学院工学研究科)遠藤 暁(広島大学原医研国際放射線情報センター)福井 正美(京都大学原子炉実験所)

まとめをコピーします。
6 まとめ
1)広島原爆の黒い雨には、核分裂生成物のCs-137、天然存在比に比べて過剰のU-235、鉛等の重金属が含まれていた。ただし、白い雨、赤い雨にはCs-137 は少なく、U-235 は検出されなかった。
2)被爆直後に採取された広島の土壌(硝酸抽出画分)からは、ほぼ天然比のU-235 が検出された。 本当は過剰のU-235 が検出されるはずであったので意外な結果であった。
3)被爆直後に採取された広島の土壌(硝酸抽出画分)からは、過剰のU-234 が検出された。ただし 抽出方法のartifact の可能性が高い。
4)現代の広島の土壌(日渉園)からは極微量の過剰のU-235 の存在の可能性が示唆された。
5)しかし日渉園で発見されたU-235 は期待された量より少なかった(50kg U-235/半径5km均等 分布で、U-235/U-238 比の数割アップが期待できる)。
6)U-235/238 同位体比測定精度は、ICP-QMS(四重極MS、京大側)とMC-ICP-MS(マルチコレクターICP-MS、ローレンスリバモア研)との相対誤差にして0.2%内外に収まり、広島原爆関連の試料に ついては京大炉の装置で支障なく分析できることが確認できた。
 劇的に大量のウランが検出されたわけではありませんが、「黒い雨」自体にU-235が含まれていたことは間違いありません。
 最近の論文かと思いきや、PDFのプロパティを見ると2005年2月18日のものでしたね。えらい前に分析がされていた。
黒い雨.png
「広島原爆関連の試料については京大炉の装置で支障なく分析できることが確認できた。」ということからすると、もっと分析結果が世に広められていなければならなかったと考えますが、小出先生は言ってたのかな?
 その後検索していたらおやっと思うようなタイトル
http://ci.nii.ac.jp/naid/40005528326
広島原爆の「黒い雨」中の異常なウラン同位体比等の検出 (京都大学環境衛生工学研究会第24回シンポジウム講演論文集)
時期は、 2002-07 ですから、論文が出るより3年前ですが、研究の内容は同じでしょう。「異常なウラン同位体比」が強調されているのに、論文の方からは素人が読むと気がつかない。なにやら操作されたというのは考えすぎでしょうか?
 時期がばらばらでよくわからないのですが、同じ藤川という名前が出てきますので、同一人物との共同研究でしょう。今中先生の名前も出てきますが、厚生労働省のサイトにある論文集です。
発行人は、広島"黒い雨"放射能研究会とあります。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000zujr-att/2r9852000000zxa5.pdf
20ページの左下、34頁と書いてる部分ですが
黒い雨2.png
同位体比が天然比より有意に高いことが分かったとありますので、まあ言葉を変えれば「異常」な数値だったのかもしれません。この部分はだれが書いてあるのかわからなくなったのですが、よく見てみると静間氏ですので、同じ研究メンバーですね。

厚生労働省のHPにはこういうものも公開されています。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/10/dl/s1029-10b_0005.pdf
DS86とDS02の比較

タイトルだけではなんのことやらわからない。
資料2-7’「広島原爆黒い雨の中のU-235/U-238比」(藤川) 
でてきますねえ。
まとめの
「3.放射性降下物のβ線による被曝はこれまで考慮されていないが、最近のSAICの研究からβ線の被曝はγ線の数十倍あることが示唆された。」
 このあたり気になりますねえ。これも2007年のどこかの審議会の資料のようですが、どの程度周知徹底できているのでしょうか?
 アベのやつは、アメリカに原爆について文句もいえず、完全にポチに成り下がっている。
sho_fj.jpg
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