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森友学園問題は財政法9条違反 [憲法改悪阻止]

いつまでも甲状腺がんの記事にコメントを続けてもいかんので、来月3日のアベ政治の日を待たずに一個上げます。

今日 玉木議員の質問で出た財政法9条です。

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO034.html

第九条  国の財産は、法律に基く場合を除く外、これを交換しその他支払手段として使用し、又は適正な対価なくしてこれを譲渡し若しくは貸し付けてはならない。
○2  国の財産は、常に良好の状態においてこれを管理し、その所有の目的に応じて、最も効率的に、これを運用しなければならない。

どうみても今回の土地払下げは異常で、この条文に触れます。会計検査院はばっさりやってもらいたい。まずはそっから蟻の一穴ですね。

それともうひとつ。防衛省と同じで都合が悪くなったら廃棄してで逃げる。

https://twitter.com/noel_hasui/status/834955258191216640

宮本さん、2015年末9月に、埋設ゴミの処理価格を決める会合が持たれていた。議事録の提出を。

佐川さん、記録は捨てた。

何これ、防衛省と同じ構図

電子データはないのか?まああっても削除なんだろうなあ。

この産経の記事も近々削除されるはずなので今のうちに魚拓をとっておきましょう。
http://www.sankei.com/west/news/150108/wst1501080001-n1.html

アッキー感涙.png

このまま逃げられると思うなよ!!
sho_fj.jpg
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現在、第26回「県民健康調査」 検討委員会が開催されています。 [原発問題・甲状腺がん]

今日は、福島県の「県民健康調査」検討委員会の日です。
http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-26.html

 甲状腺がんにつきましては、県民健康調査「甲状腺検査【本格検査(検査 2 回目)】」結果概要が公開されています。
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/201727.pdf


例によって"疑い"をキーワードに検索しますと5頁

(2)細胞診等結果
穿刺吸引細胞診を行った方のうち、69 人が「悪性ないし悪性疑い」の判定となった。
69 人の性別は男性 31 人、女性 38 人であった。また、二次検査時点での年齢は 9 歳から23 歳(平均年齢は 16.9±3.3 歳)、腫瘍の大きさは 5.3mm から 35.6mm(平均腫瘍径は 11.0±5.6mm)であった。
なお、69 人の先行検査の結果は、A 判定が 63 人(A1 が 32 人、A2 が 31 人)、B 判定が 5人であり、先行検査未受診の方が 1 人であった。

前回12月が68名ですので、差が1名です。それで、早目にやれたのかな?

検査 3 回目は、3巡目ですね。
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/201728.pdf

今回もデータなしです。前回と変わらずと思ったら1ページ増えていた。うーむ わからん。

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九大宇都宮グループのCsMPs論文が発表されました。ー続き [原発問題・ホットパーティクル]

あれこれ載せたい論文なのですが、翻訳のことがあるので絞り込みましょう。
http://www.nature.com/articles/srep42731

中ほどの図5のあたりをいきましょう。

OTZ CsMPでは、細孔がなく、粒子はFe酸化物介在物を除いて均質な組成を有するように見える(図5a、b)。しかし、KOI CsMPのように、OTZ CsMPは、10nm未満のサイズのFe-Zn-酸化物ナノ粒子とともに非晶質SiO 2ガラスマトリックスで構成されている(図5c)。これらのナノ粒子は、FFT画像およびSAEDパターンに基づいてフランケナイトとして同定された(図5d、e)。Frankliniteは構造が説得力のある特徴を持つ唯一のナノ材料でした。セシウム、Cl、Snは、ほとんどがフランクリンナイトと関連していた。しかしながら、ZnClに関連するCsClの包含もまた存在する(図5f)。驚くべきことに、図2の黄色の四角で示される領域は、図5aは、 Uのピークを有するナノ粒子が含まれているM個の α、Lの αとLの EDXスペクトル(内β 図5グラム)。粒子(edx1および2)の点分析は、Rb(スペクトルの赤線)からの干渉なしに、さらに特徴的なUピークを示した。HAADF-STEM画像はUO 2結晶を分解しなかったが、少量のUを含むフランケナイトのみが溶解した。

srep42731-f5.jpg

こちらから直接図5に飛んで翻訳すると下の説明部分が出ます。
http://www.nature.com/articles/srep42731/figures/5

(a)FIBで調製したOTZ CsMPのHAADF-STEM画像。挿入図は、上部の薄い領域から得られたSAEDパターンです。白い点線の曲線は、FIB間引き前の粒子の元の形状を表す。(b)主成分の分布を示すCsMPの元素マップ。(c)Siマトリックス中のSn、CsおよびClに関連する多数のFe-Znナノ粒子を示す、主成分の元素マップによるHAADF-STEM画像の拡大。(d)フランケナイトとして同定されたFe-Zn-酸化物ナノ粒子。(e)フランクリンナイトに起因することが確認されている、拡散したハローに弱い回折リングを示すSAEDパターン。(f)CsClドメインの存在を明らかにする元素マップによるHAADF-STEM画像。(g)フランケナイトナノ粒子の凝集を示す(a)の黄色い四角で示される領域のHAADF-STEM画像。点分析のedxスペクトル(edx1と2の赤線)と領域分析(黒線)で得られたスペクトルとの比較は、Uピークの存在を明らかにする。

フランケナイトとはこれのことのようですね。
http://tigaku.com/geology/mineral/f/franklinite.html

フランクリン鉄鉱
Franklinite
ZnFe2O4

私の知識ではうまく説明できませんが、グラフの赤い線がウランの存在をしめしているようです。

結論

FDNPPのメルトダウン中の反応炉内部の一連の化学的および物理的プロセスは、CsMPの最先端の原子分解能電子顕微鏡に基づいて解明されている。CsMPsは数ミクロンと小さく、SiO 2ガラスマトリックスと約20wt%のCsに付随する〜10nmサイズのZn-Fe-酸化物ナノ粒子を含み、場合によっては微量のUを伴う。ミクロテクスチャのCsMPsは、様々な空気中の核分裂生成物のナノ粒子が溶融破壊の前および中に燃料から最初に放出されたことを明らかにする。その後、RPV破壊が起こり、多数のZn-Fe-酸化物ナノ粒子が生成した。最後に、溶融コアはコンクリートと相互作用し、MCCI は、分裂生成物ナノ粒子を組み込んだZn-Fe-酸化物ナノ粒子を含むSiO 2凝縮を介して進行した。本研究は、CsMPsが反応器の内部の反応および状態を理解するための重要な手掛かりを提供することを示している。一方、単位質量あたりの放射能は非常に高いため、10 11  Bq / gであるため、CsMPsは福島の周囲環境における放射線量の重要な源泉となりうる。さらに、CsMPsは、Uなどの揮発性および低揮発性放射性核種が環境に到達するための重要なキャリアである。

In addition, CsMPs are an important carrier by which volatile and low-volatility radionuclides such as U reach the environment.

結論部分でもウランが出てきます。念のため英語の部分も載せておくと、そんなにおかしな訳ではなさそうな。CsMPsがウランのようなα線核種を引き寄せて、より危険なものになると言ってるような。
深読みしすぎですかね。
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九大宇都宮グループのCsMPs論文が発表されました。 [原発問題・ホットパーティクル]

九大宇都宮グループが貴重な論文を発表してくださったので、さっそく記事にします。
http://www.nature.com/articles/srep42731

まず要約部分

2011年3月の福島第一原子力発電所(FDNPP)での原子力災害により、三つの原子炉の部分的な溶融が起こった。メルトダウンの間、未知のプロセスによって反応器内部に形成された一種の凝縮粒子、セシウムリッチ微粒子(CsMP)。ここでは、FDNPPの近くで発見されたCsMPの原子分解能電子顕微鏡に基づくメルトダウン中の原子炉内でのCsMP形成の化学的および物理的プロセスを報告する。全てのCsMP(2.0〜3.4μmのサイズを有する)は、SiO 2ガラスマトリックスと、広範囲のCs濃度(Cs 2 O として1.1〜19重量%のCs)と関連する〜10nmサイズのZn-Fe-酸化物ナノ粒子)。微量のUもZn-Fe酸化物と関連している。CsMPsのナノテクスチャは、重大なFDNPP事故のメルトダウン中に複数の反応プロセスステップを記録する:CsOHおよびCsClを含む様々な空中核分裂生成物ナノ粒子を組み込んだ溶融燃料(溶融コア) - コンクリート相互作用(MCCI)は、SiO 2原子炉圧力容器の破損に起因するZn-Fe酸化物ナノ粒子の凝集体上での凝縮。それでもなお、CsMPは、Uなどの揮発性および低揮発性の放射性核種が環境に到達するメカニズムを提供し、FDNPPを取り巻く現在の環境でCsおよび放射性核種の移動モデルで考慮されるべきである。

微量とはいえウランがありますぞ。

前書きの抜粋

今まで、FDNPP反応炉で起こった反応は、間接的な証拠に基づいて推論されただけである3。燃料の温度が2200 Kの上に上がったときに放射性Csが照射された燃料から解放されたと考えられている8冷却システムは、ユニット#1-3でシャットダウンした後。他の放射性核種は、それぞれのボラティリティに応じた量で放出された9のではなく、主にUOで構成されていた核燃料中のそれぞれの見積存在に基づく量で2 8、10。したがって、放射性Cを含む核分裂生成物(FP)の大部分は、損傷した原子炉内に依然として残り、冷却水11と接触している。適切な廃炉プロセスを実施するためには、原子炉12内の放射性核種の物理的および化学的状態を理解することが極めて重要である。燃料のより少ない量またはnoneは、ユニット#2に溶融受けながら具体的には、照射された燃料の大部分は、ユニット#1、#3に溶け3、13。溶融炉燃料圧力容器(RPV)の底部に溶融した燃料が蓄積し、最終的にRPVが破裂し、一次封じ込め容器(PCV)14のコンクリートペデスタルとの反応が起こり、溶融炉心コンクリート相互作用MCCI)15。原子炉におけるMCCIの程度と溶融燃料の状態についてはかなりの不確実性が残っている。

メソッド

サンプルの説明

サンプリングキャンペーンは2012年3月16日に実施された。Ottozawa土壌サンプル(OTZ)は、福島県二葉市大隈町のFDNPPの約4km西に位置する水田の土壌の上部約1cmから採取した。

地上1m上の放射線量は84μSv/ hであった。コリノの砂利サンプル(KOI)は、集合住宅の排水管の下に集められました。その家はFDNPPの南西に2.9キロ離れている。排水管の下の放射線量は、周囲に比べて極めて高く、630μSv/ hと高いサンプリング面積があった。砂利のサンプルは、手でシャベルを使って地面から慎重に収集し、ビニール袋に入れた。水産養殖センター(AQC)の土壌試料は、FDNPPの約2km南に位置する養殖センターの側溝から収集した

事故の一年後に採取したサンプルで、二葉町とはなってるけど、地図からすると大熊町の中ですね。

ガンマ分光測定

134 Csと137 CsMPsのCS放射能をガンマ分光法を用いて決定しました。福島の表層土壌から得られる〜400ミクロンの大きさの追加のマイクロ粒子の放射能を正確に筑波大学、日本の放射性同位体の中心部で決定された、とのための基準点の試料として使用した134 Csと137 Csで構成されています。点源基準の放射能は、2015年9月29日現在、134 Csでは23.9 Bqであり、2015年9月29日では137 Csで94.6 Bqであった。放射能の測定は、ゲルマニウム半導体検出器GMX23、GMX30およびGMX40を用いてCsMPおよび点源標準(すべてSEIKO E&Gから)を九州大学の放射性同位元素の中心に設置しました。取得時間は、KOIサンプルではGMX30を使用して12,305秒、GMX40を使用して、OTZサンプルについて86,414秒; GMX23を使用してAQCサンプルの場合は263,001秒です。

95ベクレルと言うのはけっこう高めです。

結果

CsMPsはFDNPPから4km以内の3つの試料、すなわちKoirinoの集合住宅の砂利土壌、水産養殖センターの側溝とOttozawaの水田土壌(図1)の土壌で発見された。サンプルは、以後、それぞれKOI、AQCおよびOTZとラベル付けされる。CsMPの放射能および関連するパラメータを表1に要約する。134 CS / 137サンプルのCsの放射能比は約OrigenArpの計算による〜26 GWD /トンUに相当する1.04の平均で、0.97から1.1である18。単一の反応器内の照射された燃料内でさえも異質性のために、同位体比または放射能比のみに基づいて源反応器単位を決定することはできなかった。2.6g / cm 3の密度を有するSiO 2ガラス19の放射能が9.5×10 10から4.4×10 11(Bq / g)まで変化すると仮定して計算したCsMPsの単位質量当たりの放射能は報告された値と同等である東京からのCsMPのために20


うほグーグルさんの訳ではくたびれると思いますので、ここで一回休憩しましょう。後半部分の方が画像があるので、重要さがわかってくるでしょう。

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技術者ソビエト論とはなにか?-とりあえずとっかかり [ヴェブレン]

前回 剰余価値のところで取り上げた論文を再び使います。

制度学派-ヴェブレン研究の動向- 中山大
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jshet1963/5/5/5_5_6/_pdf


4. ヴェブレンの技術者革命論

のところで、4人の説を紹介しましょう。今回は半角空白を取り除いています。

松尾説

Veblenによれば,ロシアにおいて,労農同盟による革命が成功を収めたのは,地方分散的な自給自足的農村共同体の広範な存続と,資本主義発展の未熟さのゆえに,労農同盟が,生産力の担い手となりえたからである.しかるに,先進工業国アメリカの産業体制は,経済全体にわたって,包括的な,相互依存的な技術体系をなしており,その能率的運営には,物質諸科学にもとつく,技術的知識を不可欠としている.したがって,生産の技術的管理において,技術者が,支配的地位を占めるに至っている.それゆえ革命の成功が,生産力の持続的発展にかかっているとみなす限り,「アメリカその他の先進工業国における革命的顛覆の問題は,実際の問題としては,技術者のギルドがなにをするかという問題に帰着する.」「アメリカにおけるソヴィエトのようなものの機会は,技術者のソヴィエトの機会なのである.」ここに松尾氏は,Veblenの革命論を先進国型革命論と規定する

小原説

かかる松尾氏の見解に対して,小原氏は,Veblenの革命論が,「多分に社会主義的なムード」を持つものであることを認めながらも,革命の現実的可能性について,アメリカにおいて「変革を助長する状況がけっして多くないこと」,それゆえに技術者ソヴィエトは「遠い将来の出来事であること」を的確に見通していた点で,Veblenはすぐれた予言者であったという面を強調して,氏は,Veblenを「急進的な社会主義者と考えたり,不在所有者体制の急速な没落を期待した人とみることはおそらく誤まりであり」,Veblenの立揚は,「ある意味の技術的社会改良主義」であり,その限りにおいて,「Technocracyの先駆者」と考えられると,松尾氏と対立的な評価を下している.


松本

他方,松本氏は,論文(8)において,Veblenにおいては,「企業家と技術者との関係は,雇用関係のみを通じて規定され」ており,資本対労働という資本主義的生産関係において把握されておらない.しかし「技術者にしても,資本主義的生産関係から切りはなされた存在は許されない.むしろ〔資本主義体制のもとで〕技術のもつ敵対性とともに,技術者も労働者に対する敵対性をつよめ,中産階級化するか,あるいは労働貴族化する傾向を強くひめていることが認識されるべきである」と述べ,Veblenも,「技術者を中産階級と規定」しているという.だとすれば中産階級たる技術者による革命は,「経済体制の変革でもなければ,私的所有関係の変革でもなく」,それは「資本主義体制を前提とした上で,企業家と技術者との交代にしかすぎない.」このように松本氏は,Veblenの革命論の「保守性」を強調し,W.Z.Fosterと同様に,Veblen思想をプチ・ブル的社会改良主義と把握しているように思われる.


中山説

中山は,論文(13),(14)において,Veblenの革命論と,経済学方法論,Marxism批判および資本主義論との関係を追求して,Veblen思想の体系性を指摘する.中山によれば,Marxism批判においてMarx型の階級闘争理論を否定したVeblenは,資本主義体制のもとでの階級対立を,基本的二元論にもとついて,「産業階級」と「企業階級」の対立としておさえる.両階級は,異質な職業的訓練を通じて,唯物主義的思考習慣と金銭的思考習慣という対立的な思考習慣を修得する.かかる思考習慣の形成が,Veblenの本能一習慣理論によれば,本能の発現形態を規定する.唯物主義的思考習慣は,産業階級をして,製作本能に動機づけられて,生産力の増進に努力せしめるのに対して,金銭的思考習慣は,企業階級をして,掠奪本能に動機づけられて,企業的サボタージによる利潤追求に専念せしめる.かくして生産力説的視角をとるVeblenにとって,独占資本主義の矛盾の克服は,当然,産業階級による企業階級の社会の支配的地位からの排除にかかわる.その際,職業的訓練によって唯物主義的思考習慣をもっとも強く修得するのは,産業階級の中でも,技術者階層である.ここにVeblenの革命論は,技術者革命論という形態をとるに至った.中山は,以上のように,Veblen思想の体系的把握を通じて,Marxismとの差異を浮彫にせんとしている.

 小原さんの本を最近読んでいるので、小原説といきたいのですが、じっくり読むと中山説がしっくりくるところです。あくまでも現段階ですが、今日から、小原訳の「技術者と価格体系」を読みますので、読後はちょっと変わってくるかも。

そこで中山氏による考察部分ですが

Veblenの革命論の評価および現代的意義は,技術者の理解にかかわっている.松尾氏のように,Veblenの技術者の「被雇用者」的性格を強調して,被雇用者階級の中で,「技術主義的」なVeblenが,技術者階層を変革主体として重視したとするか,中山のように,「職業的訓練の理論」にもとづいて,産業階級の中で技術者階層の社会変革におけるleadershipを認めようとするか,あるいは他方,小原氏の場合とは根拠は異なるが,当時の労働組合に対するVeblenの反対論を根拠に,技術者階層をProletariatと断絶して把握し,Veblenをただ技術的合理性を追求するTechnocracyの先駆者と解釈するか,いずれにしろVeblenの技術者の把握,および当時および今日のアメリカ経済に占める技術者の実在形態とその地位について,今後一層の検証が必要であるように思われる.

 1960年代は日本においても割りとヴェブレンは研究対象になっていたようで、活発に論文で議論がされていたようです。その後、宇沢先生なども取り上げてきたから、もっと活発化してたと思ったのですが、いつのまにか尻すぼみ。リーマンショックで再び注目され始めたのですが、マルクス、ケインズがメインで、ミンスキーにも抜かれてしまった感じです。
 でもいろいろと読んでいくと、ヴェブレンと言う人の底知れなさを痛感します。おそらくまた違う面が発見されるかもしれません。あくまでも進化経済学で、最終形態を技術者ソビエトには求めていなかったでしょう。というか、最終形態そのものが進化論からみれば存在しない。まあ地球がなくなってしまえば違いますが、人類が生きて行く限り、答えのないものでしょう。
 こう言ってしまうと身も蓋もないのですが、ヴェブレンから見れば技術者ソビエトも中間形態だったといえるでしょう。どういうものを想定し、どういう行動をとったか、をまた折を見て書いてみたいと思います。
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原子力学会春の年会で「CsFeSiO4の蒸発挙動の雰囲気依存性評価」という発表に注目しましょう。 [原発問題・ホットパーティクル]

なんとなく勘でこの発表はセシウムボールに関係がありそうな気配を感じていましたが
表題の発表はここの中にあります。
http://www.aesj.net/document/2017spr_program.pdf

3月27日(月) 14:45~16:25となってますが、行くことはないな。
で、
304ステンレス鋼に化学吸着された水酸化セシウムの表面分析
http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/search/servlet/search?5054860

という研究発表があって、今回の学会発表メンバーとほぼいっしょです。これだけだとなんのことだかわかりにくいのですが、CsFeSiO4で検索するとこちらにわかりやすいものがありました。
http://fukushima.jaea.go.jp/initiatives/cat05/pdf/fukushimaR&D2015.pdf

ページ数が多いのですが、11、12ページの
1-1 炉内で起きたことを実験 ・ 計算により評価する⑴
がそうです。

すごくコピーがしにくいので、キャプチャで失礼します。
CeFeSiO4.png

廃炉のための研究とはありますが
「一例として水蒸気雰囲気中1000℃で Cs を化学吸着させた 4.9wt% Si 含有 SUS 試料表面の SEM/EDX 分析結果を図 2 に示します。Cs と Si が同様の分布を示していることから、既往報告と同様に、Cs と Si を含有する化合物が形成されていることが示唆されました。」
セシウムボールの生成の原理を実験してるような気もします。メルトダウンだと1000度では低すぎるのですが、これまでの分析結果などと綜合すれば、セシウムボール、CsMPsの分析も一気にすすむでしょう。
このPDF2015年版ですか、2016年のもあるのか。他の内容も注目すべきものが多いですね。
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チェルノブイリでもセシウムの含有量の多いホットパーティクルの再飛散があってる。 [原発問題・ホットパーティクル]

それほど新しい情報でもないのですが、みーゆ@リケニャさんのツイッターでホットパーティクルに触れていたので取り上げさせてもらいました。

https://twitter.com/miakiza20100906/status/823377575867125762

でこちらの論文

Resuspension of coarse fuel hot particles in the Chernobyl area
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X00000813

ホットパーティクルと出てますが、ウランやプルトニウムには触れてなくてセシウムがメインです。
コクラン等のホットパーティクル仮説は核兵器がメインでしたので、ウランやプルトニウムの成分の比率にこだわりがありましたが、チェルノブイリからは、定義としてはそういうこだわりはなくなったということなのでしょうかね。

またグーグルさんのお世話になりますが

12Bqの粗い燃料高温粒子が示されている フルサイズ画像(<1 K)粒子あたり。同じ実験中に、3μmより大きく、6μmより大きく、幾何学的直径が9μmより大きい燃料粒子を有する3つのサンプルを同時に収集する、新たに設計された回転アームインパクタを用いて粒子をサンプリングした。γ-スペクトロメトリー後に測定された放射性核種比は、事故の瞬間におけるチェルノブイリ原子力発電所の放射性核種組成の理論計算と、事故後の初期の土壌中の測定された高温粒子とよく一致した。空気中の熱い粒子の数濃度は、デジタルオートラジオグラフィーから得た。風の再懸濁、千メートル当たり2.6粗ホットパーティクルの最大濃度を3と農業活動中の千メートル当たり36粗熱い粒子3を測定しました。単一の高温粒子の幾何学的直径は6〜12μmと推定された。

うーむわからん。辞書を鍛えればもっと日本語らしくなるらしいですが、ちと時間なくこのまま使います。「風の再懸濁」For wind resuspension は、地表または地中にあったものが再飛散したことを意味しているのでしょう。年数がたったからと言って安心できないということでしょう。
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ヴェブレンは剰余価値を否定した [ヴェブレン]

 こういうことを記事にすると統計学の勉強がまたおろそかになるのですが、ひっかかるところがあると集中できない。まあ頭の切り替え用に敢えて記事にしておきましょう。

 小原版ヴェブレン(勁草書房)のマルクス経済学批判の部分で、ヴェブレンがあの剰余価値説を否定したという部分がひっかかり、そうなると宇野派とも喧嘩になりゃせんかと心配になりましたが

制度学派-ヴェブレン研究の動向- 中山大
pdf" target="_blank">https://www.jstage.jst.go.jp/article/jshet1963/5/5/5_5_6/_pdf

ここでちょうど小原版ヴェブレン(勁草書房)が出た当時の中山大氏の分析があって興味深いです。

今回は、3、4ページの

2. ヴ ェブレンのマルクス主義批判
3. ヴェブレンの資本主義論

の中の剰余価値の部分を集中的に見てみます。

まず剰余価値の説明ですがつぎのところにいろいろ出てきます。

https://kotobank.jp/word/%E5%89%B0%E4%BD%99%E4%BE%A1%E5%80%A4-79950

一番短いのを引用しますと

デジタル大辞泉の解説

じょうよ‐かち【剰余価値】

資本の生産過程において、労働者の労働力の価値(賃金)を超えて生み出される価値のこと。これが資本家に搾取され、利潤・利子・地代などの源泉となる。マルクス経済学の基本概念。

 私もかって資本論の入門書をいろいろ見て、剰余価値のところはあれこれ読んだつもりでしたが、いちばんしっくりきたのは、木暮 太一さんの「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)」の第2章のところですかねえ。
 それで、ヴェブレンが否定したことに違和感はあったのですが、ネットで検索して出てきた中山大氏の説明がありましたので取り上げることにしました。

中山説

Marxの 資本 主義批判体系の基礎理論をなす剰余価値論, 搾取理論 を否定し た結果, 後述 するよ うに, Veblenは, 資本 主義 を, Marxと は異 なった基準 生 産力説的観 点 に求 め る こ と に な る という. かか る意味におい て, Veblenの 自然権思想批判 は,Mafxism批 判 にお い て 無視 しがたい意義 を もってい る

松尾説

自然権思想批判 による搾取理論 の否定 は, 剰 余価値論の否定 とはな らない と批判 す る1). たしか に, Marxの 経済理論 において, Veblenも そのMarx理 解において認めてい るように, 剰 余価値 論は, 資本蓄積論を通 じて資本主義発展 を解 明す るとい う論理 の線 上において, 基礎理 論 をなす ものであ る. そ うだ とすれば, 上記 の ようなVeblenの 自然権思想批判 は, Marxism批 判 にお い て 二次的意義しか もたない.

なかなかここらは、自然権思想と言う哲学的な部分の議論になるだけに私なんかが口を出すとやけどしそうなのですが、中山氏が説明として用意した次の部分

American Marxistsが, Marxの経済理論を資本蓄積を基軸としてではなく, 剰余価値論→搾取理論→階級闘争論の線上において理解しVeblenが, アメリカの社会主義運動をそのような線上にあるものとしてとらえていたとする限り, Veblenの自然権思想批判にもとつく搾取理論の否定は, かれにとってみれば, Marxism批判において重大な地位を占めるものといわなければならない. 剰余価値論→資本蓄積論→産業予備軍の理論→窮乏化理論→階級闘争論もしくは剰余価値論→搾取理論→階級闘争論のいずれの道をも否定し去ったVeblenは, 資本主義批判をMarxとは異なった視角から行なうことになるというべきではなかろうか.

American Marxistsの代表格がポール・スウィージーで、アメリカでは珍しいマルクス経済学者です。
中山氏はスウィージーの言葉を引用し

「剰余価値論は, それが資本蓄積分析の始点をなすからではなくて,むしろそれは, 資本主義のもとでの労働者階級の搾取を『証明する』ものであると考えられたがゆえに, 社会主義経済学の基石とみなされた. ひいては, 搾取は, 経済的利害にもとつく行動を決定づける直接的理論と結びつけられて, 階級闘争を説明した. 価値論は, この点で脱落した」

これに対してヴェブレンは

「全労働収益権およびその原理と結びついたMarxの搾取理論は, 労働者階級の感情を刺激することを意図した闘争の叫び以外のものとしては, 背後に消え去った」

と批判しております。なかなか深く読みこまないと理解できませんが、日本のヴェブレン研究家としては神様的存在になる小原敬士氏の捉え方を後の方で紹介しています。

これに対して, 小原氏は, Veblenの資本主義論は,「産業資本を基軸とする剰余価値創出過程を基準としてではなく, むしろ企業資本の利潤獲得過程を基準として把握」するものであり, それは,「資本主義の本質を主として営利活動の中にもとめようとしたSombartやBrentanoの立揚に近い」とされる. そして「このような考え方は, もちろん資本主義体制の特殊近代的もしくは特殊西欧的な特質を見逃すものである」と批判しながらも,「しかしVeblenが, 生きた当時のアメリカの経済的現実は多分にそのような性質をもっていた. Veblen.はそれを鋭く洞察している. そこにかれの経済学の特色がある」と評価する. 小原氏のかかる見解は, Veblenの資本主義論を, 狭義に解しても資本主義一般の批判とみなすこととなり,「基本的二元論」にもとついて「産業」と「企業」の制度的矛盾を鋭く別扶したその理論のすぐれた独占資本主義批判としての性格を軽視することになるのではないだろうか.

 これは剰余価値批判と言うよりは、ヴェブレンの資本主義論としての小原説の紹介部分ですが、労働者を第一義に見たマルクスと、企業を第一義としてみたヴェブレンの相違ということになるのでしょうか。労働者と言うより製作者、職人として見た場合、企業にこき使われる者ではなく、産業を経営者と共に支える者。ただ営利企業は状況が変わってくるのですが、それでも搾取という概念はなく不在所有者、有閑階級、特権階級対それ以外の者 総じて庶民ということになるのでしょうか。
 小原版ヴェブレン(勁草書房)によると、イギリス的自然主義、新ヘーゲル主義、さらにダーウィニズムも持ち出して、ヴェブレンはマルクス主義を批判していますが、私にはちんぷんかんぷんですので、ここらに触れるのはまだまだ先のことになりそうです。
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駆け付け警護はありうる。 [戦争法廃止]

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170131/k10010858561000.html
NHKの記事なので消えるのが早いでしょうが

国連PKOトップ 自衛隊に駆け付け警護の要請ありえる
1月31日 4時50分

先月のですみませんが、毎月3日のアベ政治に使わせてもらいます。

シアラー特別代表は30日、滞在先のエチオピアで、就任後、海外メディアとして初めてNHKのインタビューに応じ、去年7月に政府軍と反政府勢力の間で大規模な武力衝突が起きた首都ジュバの治安状況について、「改善してきているが道のりは遠い」と述べ、依然として予断を許さない状況だとの認識を示しました。そのうえで、ジュバを拠点とする自衛隊の部隊について、「緊急事態が起きた場合、国連などのスタッフを守るための役割も期待する」と述べ、武力衝突などの緊急時には、自衛隊の部隊に新たに付与された駆け付け警護を要請することもありえると明言しました。

さらに、武力衝突が繰り返される中での最大の課題は、国連のキャンプにいる22万人の避難民を含め、市民を安全に保護することだとして、文民保護を中心にPKOの使命を果たしていく考えを強調しました。


昨年末に始まって、一見平穏に見える南スーダンの首都ジュバですが、国連トップがこう言ってるのですから、じゅうぶんに起こりえることです。さてアベやイナダは、どこまで深刻に受け止めているのか?

国会でとことん議論すべきでしょう。

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