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ラドンVSごじら ではなかったシリーズ ブログトップ

ラドンVSごじら ではなかった。パート3 [ラドンVSごじら ではなかったシリーズ]

まず今日は4年目の3.11です。謹んで犠牲者の御霊に哀悼の意を表します。

ちょっとタイトルがふさわしくないのですが、ご容赦願います。4年目の被災地、とりわけ福島の現状を見るにつけ、このままでいいはずがない、そう思わせる節目の日ですので、中身はまじめに考えております。

ラジウムやラドンに関する資料が出てきたので
 ラドンVSごじら ではなかった。パート2の続きとして書いてみます。

ラジウムやラドンの危険性が争われた裁判があります。
ウラン残土放射能汚染による土地利用妨害排除の裁判
—「榎本訴訟」第1審について—
http://repository.tku.ac.jp/dspace/bitstream/11150/6431/1/genhou26-05.pdf
(相変わらずリンク表示がおかしくなるのですが、うまくいかないときは、直接URLをコピペお願いします。)
人形峠のウラン残土裁判ですが、小出先生が全面的に関わった裁判ですね。
これが小出先生の資料です。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/mss081122.pdf
こちら裁判闘争の記録です。
http://uranzando.jpn.org/uranzando/
こちらの週刊朝日の記事も参考になります。2年前の記事です。
http://actdoi.com/syukan%20asahi.html

 除染土の最終処分場選定や、廃炉に伴う低レベル廃棄物の処分場などおそらく地域住民とのトラブルは避けられないとみられます。このウラン残土裁判は、福島の事故の前のことではありますが、処分場選定でいろんな住民工作が行われると言っていいでしょうから、ぜひとも参考にしなければなりません。

まず、判決への論評ですが、非常に長いですので、一か所重要だと思われた所を引用します。
 
 ③裁判所の判断
 判決は、原告が主張した2つの精神損害について、放射能による精神的損害と、土地の利用妨害による精神的損害に分けて、次のように判断した。
 まず、放射能による精神的損害の判断(これは、以下の記述で分かるが放射能による健康と生活環境への影響の有無の判断)では、ラジウム汚染とラドン汚染に分けて判断している。

 ラジウムについては、原告提出の証拠(甲 6124))が、汚染状況の数値を挙げて、汚染の広がりを指摘していることを述べた上で、被告提出の証拠(乙 5025))が指摘する「自然界におけるバックグラウンドの影響が考慮されて」いないこと、および方面区が「花崗岩地域であり潜在的にウラン濃度が高く、ウラン壊変生成核種であるラジウム濃度も高いことが予想される」ことを考慮して、「方面区居住地のラジウム濃度が他と比較して特段高いとはいえず、他に本件ウラン残土から湧出したラジウム等が居住地にまで広がっていることを認めるに足りる証拠はない。」とした。

 いま1つのラドンについては、原告の証拠(甲 61)と「弁論の全趣旨(被告平成 15 年7月9日付準備書面別表5)」により、ラドンの多くが「下1号坑から発生しているが、堰堤上など方面捨石堆積場内からも発生している可能性が認められ、これが周囲に拡散している可能性があることが認められる。」とした上で、しかし原告が主に生活の場としている方面区梨畑や居住地区の平成 14 年のラドン濃度は、鳥取県年平均値と比較して「特段高いとはいえず(乙 50)」、原告宅屋内ラドン濃度も屋内平均値よりは高いが、「分布上、通常有り得ないほど高位置にあるものではない」こと、および方面区梨畑や居住地区の平衡等価ラドン濃度は、一般人の線量限度を下回っている、とした。以上を踏まえ、ラジウムやラドンが本件ウラン残土から発生して周囲に拡散している可能性は認められるが、原告の生活環境と健康等に影響を及ぼしていると認めるに足りる証拠はない、とした。
結局 前の記事にコメントしたところになりましたが、ラドン、ラジウム共に健康に影響するほど高線量ではないから、慰謝料請求は棄却されています。これも外部被ばくのみを考慮した判断で、内部被ばく、とりわけ低線量被曝に関しては一切うけつけておりません。
この論文では、地裁判決のみを論じていますが、小出先生は、一審、二審ともに複数の意見書を提出され、裁判官説得に尽力いただいたのですが、高裁でも認められず、判決後に次の意見を発表されています。

榎本さん訴訟、高裁判決を受けて
http://uranzando.jpn.org/uranzando/e_sosho/28.htm
しかし、少なくともLNT仮説は現時点での科学的な知識から、疑うことのできない仮説として、原子力を推進する世界各国すらが認めてきた仮説なのである。だからこそ、日本の法令でも人々の被曝に制限をつけなければならないのである。そのことを、私は、一審以降提出した8通の意見書で中学生にも分かる様に解説してきた。科学は一歩一歩進むものであり、現在という時点も含め、どんな時でもすべてが明らかになるのではなく、科学は常に仮説に基づいて進むのである。その時々での最良の知見を集めたものが科学なのであり、LNT仮説も現時点での「科学的知見の裏付け」に基づいた仮説なのである。  それにもかかわらず、今回の判決では「LNT仮説は、放射線防護の観点から、安全側の評価となることから導入された仮説であり、一般的な科学的知見の裏付けがあるものではない」と一審被告側の主張そのままの文言で切り捨てた。この一点だけをとっても、裁判官に科学に対する基礎的な知識が欠如していることを、如実に示している。今回の判決を書いた裁判官に、今一度、科学的知見の有する意義について、正面から向き合って、真摯に学んで欲しい。
なんでわからないのだという渾身の怒りを感じます。しかし、事故後は裁判所も変わりました。大飯判決で、わかってくれる裁判官が出てきたことは極めて重要であり、「科学的知見の有する意義について、正面から向き合」おうとする裁判官がこれから続々と出てくることを大いに期待しています。

小出先生の資料の4ページですがα線の問題を指摘されています。
電離作用.png
アルファ線については修復効果も期待できない

放射線にはいろいろな種類がありますが、図 4 に示すように、アルファ線は物質を透過する力が著しく弱く、 仮にアルファ線を出す放射性核種が体の外にある時には、被曝の危険がありません。しかし、それを体内に取り込んでしまえば、体内の放射性核種の周辺に濃密な被曝を与えます。もともと DNA は 2 重の鎖が螺旋状に絡み合って構成されており、そのうちの 1 本が傷を負っても、もう 1 本の鎖に記録された情報で修復される可能性があります。しかし、2 本ともが傷を受けてしまえば、修復すらができなくなります。アルファ線のように濃密な被ばくを与える放射線の場合、2 重螺旋が複数の傷を受ける可能性が高く、そうした場合には修復作用すら期待できません。
そういう意味で、ラジウム、ラドン、ポロニウム、確実にホットパーティクルに含まれているウランもですが、DNAにとっては、簡単に修復できないことが分かっています。

次のPDFは、平成22年事故前のものですが、「土壌から大気へのラドンの挙動評価」という資源エネルギー庁の資料です。大変長文でラドンに関してが中心なのですが、今回はラジウム測定値のみに絞って書きます。
http://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/nuclear/rw/docs/library/rprt4/22-16-2.pdf 
ラジウム濃度に関してですが、50ページの表。女川が他の2か所に比べて高めなのは、原発のせい?花崗岩などの岩盤による差とは思えないですよ。
ラジウム濃度.png
53ページに全国のデータがありまあすが、沖縄は全体的に高めですね。(おかしな切り貼りをしましたが)
最大最小.png
沖縄.png
 ある面沖縄が福島から遠くホットパーティクルの影響も国内では最小と考えられ、複合的な被ばくを逃れられたことは極めて重要ですね。

 ラジウム濃度は高くて当然だと思われる人形峠のデータがありました。

同一地域に生育する松葉中ラジウム濃度調査
http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/379710_2132710_misc.pdf
人形峠ラジウム.png
 やはり沖縄のラジウム濃度はほんと高いです。ただ外部被ばくのみではそう問題ないのでしょうが、土埃などで吸引する心配が少なければ、内部被ばくの問題はそれほどではありません。
宮古島あたりはどのような対策をとってるのでしょうかね。
 エネ庁PDFの38ページからの引用ですが、やはりラジウム、ウランの土壌調査の絶対量が少ないようです。
被災地は福島以外でも宮城、岩手ともにアスベストの飛散が深刻な問題になっております。とりわけラジウムホットスポット説に言われている青石綿、茶石綿の使用が多いと言われていますので、これらのアスベスト飛散量の多い地域はラジウム、ラドン濃度測定は不可欠です。
(2) 226Ra 濃度
現状では,国内のラドン散逸率をマッピングするために重要である 226Ra 濃度のデータ数が十分ではない。以前に放射線医学総合研究所による空間ガンマ線線量率の全国調査の際に土壌が採取されたが,それらの土壌サンプル中の 226Ra 濃度の分析が静岡県によって行われている段階である。現在は,そのデータを使用する段階にはまだない。そこで,本年度も独)産業技術総合研究所の地質調査総合センターが公開している,国内河川域の堆積物のウラン濃度(ICP-MS で評価された全 3008 データ)を用いた 62)。このデータをラドン散逸率の計算に用いる際の問題点として,(1)河川域の堆積物中の核種濃度が必ずしもその地域の土壌中の核種濃度を反映しているとは限らない,(2)河川域の堆積物中の 238U と 226Ra とが放射平衡が成立しているとは限らないことである。本年度までの調査で得られた土壌中の 238U 濃度(ICP-MS)と 226Ra 濃度(高純度 Ge 半導体検出器)との相関関係を図 4-80 に示す。この結果では,ICP-MS と高純度 Ge 半導体検出器との分析結果は比較的よく一致した。さらに,建材などに使用される岩石中(主に花崗岩)の 238U 濃度を ICP-MS,226Ra 濃度を高純度 Ge 半導体検出器で分析した結果,土壌試料と同様の傾向を示したことが報告さている 63)。これらの結果より,全国の 226Ra濃度がない現状では,ICP-MS を用いて評価された河川域の堆積物中のウラン濃度を226Ra 濃度の代用として使用した。

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ラドンVSごじら ではなかった。パート2 [ラドンVSごじら ではなかったシリーズ]

「ラドンVSごじら ではなかった。」
http://ryukei-rondan.blog.so-net.ne.jp/2015-01-21
にコメントしたかったのですが、冬眠の終わりに往生際が悪いので、敢えて新記事にしてパート2としました。
ラドンのホルミシスを追求しだすときりがないので、一応、個体のホットパーティクルが細胞にくっついた場合と、気体のラドンが通り過ぎた場合の違いを考えてみましょう。

ただあのアベのやつが使っている吸引器は、ミスト状のものになるから一応液体のものが体内に入るとみればいいのでしょうが、流体ですのでそう長くは一か所に留まりません。

そこで、有名な「放射線は距離の二乗に反比例する。」で考えると、一つの細胞からみたら、極めて近距離にあるホットパーティクルと流れすぎるラドンでは、その強さの点では、距離の二乗分の差がでます。ただ次から次へと新しいものが通り過ぎる。それで一定時間以上は使わせないようにしてるのでしょう。とりわけラドンは半減期が短くポロニウムに変わっていきますので。

逆2乗の法則
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%862%E4%B9%97%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
逆2乗の法則(ぎゃくにじょうのほうそく)とは「物理量の定量的な値が、発生源からの距離の2乗に反比例する」という法則を総じて指したものである。我々のいる空間が3次元であり等方的であることと、この法則は密接に関連する。以下で述べる3つの法則がその代表例である。近代における物理学の形成時に発見されたこの3つの法則は、後の物理学の発達に大きな影響を与えた。物理学者は何らかの変化を認めたとき、その発生源と発生源との距離の2乗とに関連があるかどうかをまず確かめるようになった。

電球をそのまま握れば熱いのですが、ちょっと離れたとこなら熱くない。とりわけα線は飛ぶ距離が短い。
プルトニウムは遠くに飛ばないと言うのは、まあ、ある面嘘ではないのです。線源が動かなければの話。ホットパーティクルは線源そのものが軽いから遠くに飛ぶのです。

ネットで検索すると
参考・「放射線の強さ」は距離の二乗に反比例する?広瀬・矢ヶ崎氏らの内部被曝問題情報について ほか
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/0e24bf2413133b08b20f4381db003f21
というところがあって、ガンダーセンさんやバズビー教授を批判している。推進側かと思いきや、それなりに原発には反対している。元祖反原発派の意地みたいなものですかねえ。
この方が参考にしている次の学習院の先生のところは引用数が多いようです。
「放射線の強さ」は距離の二乗に反比例する?
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/housha/details/InvSq.html
「内部被ばくとの関連(というか、関連しないこと)」のところですが
内部被ばくの危険性を強調する際に、プルトニウムのような放射性物質の微粒子を体内に取り込んだ状況を想定し、
 放射線の強さは発生源からの距離の二乗に反比例するという法則がある。 仮に 1 センチ離れたときの強さを基準にすれば、1 ミリまで近づけば百倍、0.1 ミリまで近づけば一万倍である。 体内の組織にくっついてしまえば距離はほぼゼロになる。仮に 1 ミクロンとすれば放射線の強さは 1 億倍だ!!
という話をする人がいる。 このロジックをそのまま押し進めれば、距離を短くしていけば「放射線の強さ」は限りなく大きくなるので、それこそ、一粒で即死してしまうことになる(念のために書いておくと、不安定な原子核をたっぷり含んだ放射性物質の塊の大きさが 1 ミクロン以下なら「強さ(流束)が 1 センチのときの 1 億倍」というのはだいたい正しい。ただし、以下で説明するように、これは内部被ばくの危険を示す議論にはならない)。
確かに私もそう思います。ぴったりくっつけば限りなく強くなるということはありません。むしろ遠ざかるほど弱くなるという原理だと考えなければなりません。
次の所が大事です。
体へのダメージを考える際に問題になるのは、この全エネルギーのうちのどれだけが、ぼくらの体にダメージを与えるのに使われうるかということだ。 放射性物質が遠くにあるときには、放射線のごく一部だけがぼくらの体に吸収され、全エネルギーの内のごく一部だけが体に影響を与える。 一方、放射性物質が体内にあれば、最悪の場合は、全エネルギーがぼくらの体にダメージを与えるだろう(特にアルファ線を出す放射性物質の場合はそうなる)。 内部被ばくの健康被害を考える際には、ただ「線源との距離が短い」という話をするのではなく、体内の放射性物質から出た放射線がどの範囲の細胞にどの程度の影響を与えるかを吟味しなくてはいけない。 たとえば、アルファ線の場合は、同じエネルギーのガンマ線よりもずっと大きな影響を与えるとされている。
ここは、推進派も認めざるを得ないのではないか?ただICRPは、人間は死なないけど細胞は死ぬ。死んだ細胞は体外に排出されるのでガンにならない。でもバイスタンダー効果だと、直接線源にあたっていない細胞もダメージを受ける。細胞死しないまでもDNAに影響が出るからいずれガンになる。
この学習院の先生の最終的な結論部分まで見てないのですが、何が最大公約数なのかを見極めていかねばなりません。

 もうひとつ、ラドンと対決するゴジラに相当するものはなんなのでしょうか?最強のプルトニウムだと思いたかったのですが、どうもそうでもない。前に書いたようにラジウムもプルトニウムより危険な場合がある。
これが、初めて知ったのですが、「ガイガー・ヌッタルの法則」と言うのだそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8C%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
例えば[1]半減期がウラン238の主なアルファ線エネルギーは4.202MeVであるが、半減期が2万4000年とウラン238に比べて短いプルトニウム239の主なアルファ線エネルギーは5.157MeVと1MeV(100万電子ボルト)近くのエネルギーの差があり、更に半減期がわずか55.6秒とプルトニウム239に比べて極めて短い半減期のラドン220のアルファ線エネルギーは6.288MeVと更に1MeV以上も強力となっている事がわかる。
ここだけ見るとラドンが最強に見える。ラジウムとかポロニウムとかいろいろ比べてみないと最強は何かは決められないのですが、固体状のものが狭い範囲に留まり続けることが危険性のバロメーターですから、いろんな核種が混在したホットパーティクルこそがまさにゴジラなのだと思います。
モスラもおるか。キングギドラも忘れてはいかんな。まあそれはどうでもいいとして、これもパート2で終わりそうにありません。

 ちなみにラドンもエアロゾルと合体したら危険と言うのはコメントに書きましたね。
http://www.nagasaki-u.ac.jp/gakusai/who/1radon-gaiyo.pdf
これですね。
ラドンガスそのものを吸入した場合、大部分は崩壊する前に排出される。吸入したラドンとその娘核種の一部が肺から血中に運ばれ、最終的に他の器官にたどり着く。しかし、放射線量とそれに関連する癌の発生リスクの関係は、肺癌の危険性と比べると極わずかである。
 野外のラドン濃度は大気中で希釈されるため、通常は非常に低い。またラドンは飲料水中にも検出される。濃度は水源により異なり、時には危険な状態を呈する。ラドン濃度は、室内でより高く、炭鉱・洞窟・水道施設内などの場所ではさらに高い濃度が検出される。例えば鉱山労働者では健康への影響が認められてきた。しかしながら、普通の建物や大きな集団が曝露されているような低濃度でも健康被害を与える。ほとんどの人々が、ラドンに最も多量に被曝するのは家庭においてである。
森口先生が、サイエンスZEROで出して来たラドンの年間3mSvというのは、こういう混ざりっけのない状態のラドンを吸引した場合のことをいうのではないでしょうか?
アンコール放送見て「騙されるもんか」と思って下さい。まあ森口先生もだますつもりで話してないのかもしれませんが。あこれをアップする時には終わっているか。いや今日は暖かいので早目に冬眠を解除しましょう。
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ラドンVSごじら ではなかった。 [ラドンVSごじら ではなかったシリーズ]

屋内ラドンとICRP
http://ryukei-rondan.blog.so-net.ne.jp/2014-11-05
のコメントにするつもりが、ワープロの上で考えたりしたら、もったいなくなって、禁を破って本記事にしました。天罰が下るかな。

まずは岡山大学のラジウムホットスポット説から見てみましょう。
http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press-090727-1.pdf
12ページ
放射壊変系列に沿った、連続的なアルファ線の放射(MeV)
226Ra(1600年), 222Rn(3.8日), 218Po(3分), 214Po(1.6x10-4秒), 210Pb(22.3年)
フェリハイドライト構造中で発生→Rnが呼気によって体外に逃げない!

ラジウムはそれなりに長いですが、ラドンからポロニウムが218と214の2種類まではあっという間です。そのあと鉛は22年ですのでそれなりの年数肺に残ります。
ラドンを吸ってその日のうちにはきだしたとしても、崩壊の早いものはポロニウムになって、鉛に変わるでしょう。
その鉛が肺胞に入るとどうなるのか?
ここに鉛の説明がありますが、長いのでお読みください。
http://www.cnic.jp/knowledge/2599

これが、吸引機の能書きというか、PL法上の説明書です。万一吸いすぎて内部被ばくになるといかんから使用上の注意ですね。
http://www.radon-medical.com/reference/pdf/pl.pdf
結局 α線崩壊に触れてないのです。ラドンの崩壊が三日ほどですが、一回吸い込んで息止めて三日我慢したら死にます。まあ、せいぜい5分くらいか。ミストなので、完全に外に出てしまうのかわかりませんが、イメージとしては、細胞の表面をなでていく感じか。ポロニウムに崩壊してしまう前に体外に出る。
ただそう甘くはないと思います。

そうして見ると、サイエンスゼロのテロップ。
http://pbs.twimg.com/media/B5YzNx-CEAE251n.jpg
ここからお借りしましたが
B5YzNx-CEAE251n.jpg
肺を素通りするラドンと、肺胞に留まるホットパーティクルのセシウムわすか1個とを並べて比較するわけにはいかない。
昨日コメントに書いたベルゴニー・トリボンドーの法則によると肺の上皮は、放射線感受性が低いという。
細かくやると、肺胞とは感受性も違うのかもしれません。

もう少しラドン吸引機はよく見てみる必要はありますが、エアロゾルとかにくっつかない状態なら、それはある程度のホルミシス効果はあるでしょう。α線崩壊を考える以上、ラドンも安全とは言えないわけで、いろんな仕掛けを見破っていかなければならんと思います。

山敷 庸亮京大教授のフェイスブック+自然放射線による被ばく


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