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建物売買契約でのアスベスト条項 [アスベスト]

アスベストのカテゴリーがお留守になってましたので、ちょっと違った観点から短めに書きます。

中古住宅を買う金もなく、さりとて売る家もなし。ですが、鉄骨の建物の場合気をつけなければいけないのが、アスベスト使用の有無です。

不動産業界では最近は注意してるようですが
https://smtrc.jp/useful/qa/baibaikeiyaku/qa-baibaikeiyaku_09.html

Q 売主は、建物売買の前にアスベストの検査を行う義務はありますか。
A
売主は、必ずしも建物売買の前にアスベストの検査を行う義務はありません。
ただし、宅建業者が売買契約の当事者または仲介業者等として関与し、重要事項説明義務を負う場合、アスベスト使用の有無の調査結果の記録が存在し、保存されているときは、その内容を説明しなければなりません。
なお、宅建業者であっても、アスベスト使用の有無の調査を実施すること自体が義務付けられているわけではありません。
したがって、買主が、売主側で予めアスベストの検査を行ってほしいと考える場合、その旨を別途合意する必要があります。


まだ調査義務まではないのですねえ。
ちょっと長めですが
http://www.kyodokumiai.org/img/pdf/201208learn.pdf

6ページに

(13)建物についての石綿使用調査結果の記録に関する事項

アスベスト使用の有無について質問がありましたが、使用の有無は不明です。アスベストを含有したアスベスト成型板は、平成16年10月にその使用が禁止されるまでは、広く使用されていましたので、平成元年に建築された本件建物の一部にも使用されている可能性があります。アスベスト成型板は、通常の状態で使用されているのであれば、そのこと自体で健康被害の心配はないとされていますが、増改築や解体にあたっては、飛散防止の措置が必要となりますので、通常の解体工事費用が割高になるおそれがありますが、その費用負担は買主の負担となることを予めご了承下さい。

平成16年以前の建築年月日の建物を買おうかという場合は注意した方がいいでしょうね。
木造ではあんまり使われることはありませんが、コンクリートを使ってる場合は気をつけた方がいいようです。

しかし、ラジウムホットスポット説は闇に葬られるのでしょうか?ネットではちらちら見つけるのですが、新情報が出てきません。

朝日新聞よりアスベストの記事 [アスベスト]

 先月28日の朝日新聞の朝刊記事にアスベスト問題が取り上げられていましたので、紹介しておきます。新聞では1面トップで取り上げられていました。あれは九州版だけかな?

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11830367.html
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石綿禍、消えぬ苦しみ 同じ寮、5人中皮腫

2015年6月28日05時00分

2006年、アスベスト(石綿)は製造・使用が原則全面禁止された。だが「石綿禍は過去の問題ではない」と、専門家は警告する。▼3面参照


 石綿は1949~2005年に約1千万トンを輸入。特に70~90年代に大量に使われた。それから数十年の潜伏期間を経て、中皮腫などの発症者が急増している。

 石綿関連の職歴がない人たちの被害が表面化したのは、05年6月29日の「クボタ・ショック」だ。大手機械メーカー・クボタが、兵庫県尼崎市の旧神崎工場周辺に暮らし、発症した人への見舞金の支払い方針を公表した。これを機に、住民被害を対象にする石綿健康被害救済法が制定。救済認定者は今年に入り全国で1万人に達した。労災認定者も含めると被害者は2万人を超える。

 あれから10年。クボタの旧神崎工場周辺でも新たな発症者が次々に現れ、被害の全容はいまだにつかめない。

 大阪府泉佐野市に住むリース会社部長の池幡正さん(58)は一昨年11月、中皮腫と診断された。息苦しく、ときに胸が張り裂けそうに痛む。

 生後間もない1957年から11年間、旧神崎工場から道路を挟み数メートル北の旧郵政省職員の官舎「角田寮」に住んだ。長屋造りの寮は120人前後が暮らしていた。当時、クボタは工場で毒性の強い青石綿を使った水道管などを作っていた。

 これまでに寮出身者で少なくとも4人が中皮腫で死亡。池幡さんは5人目の発症者となった。「こんな危険と隣り合わせだったとは、想像もつかなかった」

 クボタは旧神崎工場の半径1・5キロ圏内の居住歴などを要件にして、発症者らに救済金2500万~4600万円を支払っている。救済金の請求は6月現在298件(死亡者271人、療養中27人)、うち277人に救済金が支払われた。この1年でも12件の請求があった。


 ■発覚、住民通報から

 環境省によると、石綿を建材に用いた建物の解体や改修工事は2013年度、全国で1万62件。このうち664件で大気汚染防止法に定める工事基準が守られていなかった。

 6月には東京都営住宅54戸で飛散対策を施さずに撤去工事をした可能性の高いことが発覚した。

 耐火性や保温性に優れる石綿の多くは建材に使われた。それらの建物が耐用年数を迎え、これから解体のピークを迎える。国土交通省によると、建物の解体ピークは30年ごろ、年約10万棟と試算する。東京では東京五輪に向けた街づくりで解体が早まり、都はすでに今年ピークに達し、40年ごろまで続くとみている。

 石綿禍の再来をどう防ぐか。昨年6月、改正大気汚染防止法が施行された。工事の届け出義務を受注者から発注者に変更し、発注者責任を明確化した。

 深刻な飛散事故や工事の不備は、住民の通報から発覚することが多い。

 被害者支援団体「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」の永倉冬史事務局長は「違法解体を防ぐには、自治体が事前通告なしの抜き打ち検査をして業者に危機感を持たせるべきだ。住民自身も身近に工事があれば業者に説明会を求めるなど監視する姿勢が大切だ」と説く。
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 東京都の杜撰な取り扱いも紹介してくれていました。ブルーシートで囲う程度のことしかしてないところも多く、大量のアスベストが大気中にまき散らされています。同時に建物を解体すれば、おとなしく留まっていたホットパーティクルも再飛散します。業者にそこをわからせないと、東京都民、関東の皆さんの肺は痛めつけられるばかりです。

 こちらも同じ日の朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11830339.html
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石綿むき出し、しかれた箝口令 使用疑い280万棟、解体進む
2015年6月28日05時00分
大手機械メーカー・クボタの旧工場(兵庫県尼崎市)周辺で住民被害が発覚した「クボタ・ショック」から29日で10年。老朽化した建物の解体現場で、ずさんな工事によるアスベスト(石綿)の飛散事故が絶えない。石綿を用いた疑いがある建物は、民間だけで推計280万棟。その解体がこれからピークに向かう。五輪を控える東京では他に先駆け解体が進み、周辺住民が石綿を吸うリスクが高まっている。▼社会面=「過去の問題ではない」

 一昨年秋、関西の住宅に囲まれた町工場を更地にする解体工事があった。請負会社の関係者である男性は、そこにがれきからむき出しになった茶色の吹き付け材を見た。石綿だと直感した。分析機関に持ち込むと、毒性の強い茶石綿(ちゃせきめん)が50%以上の高濃度で含まれていた。

 男性は現場の担当者に経緯を問うた。

 元請けの産廃会社は、作業を下請けに委ねていた。下請け業者は石綿の有無を確認せず解体を始め、重機で天井や壁を壊すと石綿がぼろぼろ落ちてきた。「箝口令(かんこうれい)がしかれた」と担当者は言った。

 すでに建物の半分以上を壊していた。だが報告を受けた産廃会社は手を打たなかった。「万が一、情報知っている人間増やしたら、なんかのことで行政や周辺の耳に入ってしまったら。もう完全に公害ですもん。飛散してもうてるから。会社、もたへん」。現場担当者の説明を男性はICレコーダーで録音していた。

 石綿は「静かな時限爆弾」といわれる。髪の毛の5千分の1という極細の繊維状鉱物を吸い込むと、数十年の潜伏期間を経て石綿特有のがん「中皮腫」や肺がんを引き起こす。

 周辺への飛散を防ぐため、建物解体の際は法令に従って危険箇所を頑丈なプラスチックシートで密閉し、集じん・排気装置を設置する。作業者は防護服と電動ファン付きマスクを着ける。だがこの現場では一切の作業が省かれ、周辺住民には何も知らされなかった。

 石綿含みのがれきは、穀物や土砂の梱包(こんぽう)、搬送にも使う巨大なフレコンバッグ二十数袋分に上った。他の現場から出た石綿と偽り最終処分場に搬出したという。いま現場には、石綿のない建材を用いた真新しい工場が立つ。(足立耕作)
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ラジウムホットスポットにつながる茶石綿が5割越えると言うのが非常に気になります。関東はどうなのか?まさにホットパーティクルとダブルでやられるとかなわんのです。

今日 社説にも出たので追加します。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11834663.html
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(社説)アスベスト禍 ピークはこれからだ
2015年7月1日05時00分

作業員だけではなく、工場近くに住む人も命にかかわる病気を患う。そんなアスベスト(石綿)の被害を機械メーカーのクボタが公にしてから10年がたった。この間、各地で新たな患者が次々と明らかになっている。

 原因企業は被害者の救済を、国は実態の把握を続けなければならない。

 石綿被害は兵庫県尼崎市にあったクボタの工場周辺で、石綿の粉じんを吸うことで発症するがんの一種、中皮腫や肺がん患者が見つかり、問題化した。

 クボタの救済金の受給者は、10年間で277人に達した。

 石綿は建材やブレーキなどに広く使われてきた。

 大阪南部にあった石綿加工工場の元労働者や遺族らが国に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁は昨年、国が石綿被害の深刻さを知りながら71年まで十分な対策を取らなかったと認定した。

 国は06年に石綿健康被害救済法を制定し、医療費や療養手当を払う救済制度を作った。これまでに住民と元労働者、計約1万人が給付を受けた。

 だが、それでも救済が一段落したとはいえない。中皮腫は潜伏期が数十年と長いからだ。

 石綿は70~90年代に大量に輸入され、発症のピークは2030~35年という予測もある。

 環境省は早期発見や治療法の開発につなげようと、中皮腫のデータベース化を進める。一般のがんに比べて症例が少ないため、情報を医療現場に示すまでには至っていない。

 石綿被害は欧米やアジアでも報告されている。ここは海外の事例に詳しい専門医の知恵も借り、蓄積を早期発見と治療に結びつける必要がある。

 もう一つ懸念されるのが、建物解体に伴う飛散だ。

 国の推計では、石綿が使われた可能性のある民間建物は280万棟ある。老朽化による解体は30年ごろがピークという。

 解体時にはシートで密閉し、作業員は防塵(ぼうじん)マスクを着けることなどが大気汚染防止法等で義務づけられている。だが今年だけでも名古屋市や東京都で対策を取らずに工事していた例が発覚し、業者が指導を受けた。

 作業員だけでなく周辺住民も被害を受ける石綿の怖さを、業者は認識すべきだ。石綿を使った建物を解体する場合は、都道府県や市への届け出が必要だ。尼崎市では年間約600件の解体工事すべてに職員を派遣して監視している。他の自治体も工事の手順に目を光らせ、検査を怠りなくしてほしい。

 これ以上、新たな犠牲者を生むわけにはいかない。

東京のアスベスト問題、原爆黒い雨のウランによる内部被ばく [アスベスト]

東京都大田区議の奈須りえさんのブログからの情報です。
都営住宅(大田区西糀谷2丁目も含まれる)で飛散防止策をとらずにアスベスト除去「飛散したに違いない」
http://blog.goo.ne.jp/nasrie/e/7538017a4e3551f3d91be60ad4758bfa
相変わらず、ずさんな大田区のアスベスト工事 北馬込2丁目、京浜島5丁目、平和島2丁目
http://blog.goo.ne.jp/nasrie/e/8b3c80c0ce15621de8a337dc798a3778

東京都の出した情報が以下のものです。オリンピックの「オ・モ・テ・ナ・シ」が聞いてあきれる。
こんなことやってて、観光客が減るし、東京はホットパーティクルも舞っていて、現在でもいろんなところに眠っています。PM2.5も多い。最善の注意を払わないといけないところです。
なにかあったら都は確実に賠償しないといけないですからねえ。

http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/06/20p61500.htm
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都営住宅あき家補修工事におけるアスベスト含有建材(天井吹付けひる石)の不適切な取扱いについて

平成27年6月1日
東京都住宅供給公社
都市整備局

 東京都住宅供給公社(以下「公社」という。)は、都営住宅の営繕工事業務を東京都から受託しています。今般、天井部分に吹付けられたひる石にアスベストの含有が確認されている都営住宅において3件(3戸)のあき家補修工事を行った際、法(※1)及び条例(※2)で義務付けられた届出を行わず、また、工事業者は、法令(※1※2※3)で義務付けられた飛散防止対策をとらずに天井の一部の吹付け材を撤去し、更に法(※4)に定められた適正な廃棄物の処理を行っていなかったことが判明しました。
 届出が工事業者に義務付けられていた平成26年5月以前の工事についても調査したところ、同様のあき家補修工事で必要な届出及び飛散防止対策、適正な廃棄物の処理等が行われたことが確認できないものが51件(51戸)あり、現在、事実確認を行っています。
 公社及び東京都は、引き続き早急に事実の把握に努め、関係当局の指示に従い、必要な措置を講じるとともに、工事関係者や入居者の皆様への必要な対策を講じてまいります。
当該あき家補修工事に従事された方や入居者の方をはじめ、皆様に多大なご心配、ご迷惑をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。

(※1)大気汚染防止法
(※2)都民の健康と安全を確保する環境に関する条例
(※3)労働安全衛生法
(※4)廃棄物の処理及び清掃に関する法律

1 これまでの都営住宅におけるアスベスト含有建材(天井吹付けひる石)に対する取組みについて
 東京都は、天井吹付け材(ひる石)を使用している都営住宅(約12万戸)を対象に、平成17年度から平成21年度までにアスベスト含有調査を実施した。アスベストの含有が確認された7,348戸に対しては、「石綿障害予防規則」に定められている囲い込み工法を採用することとし、平成18年度から平成22年度までに、住戸内に入室して天井にボードを取り付ける工事を実施し、アスベストの飛散防止を図った。その内、入室しての工事に同意していただけなかった1,067戸については、あき家になった時点で囲い込み工事を実施することとした。
 これらの調査や工事については、公社に業務を委託している。

2 あき家補修工事におけるアスベスト含有建材(天井吹付けひる石)の不適切な取扱いについて
(1) 対象工事

1) 公社に届出義務がある平成26年6月以降発注の工事

 平成26年11月~27年3月に実施したあき家補修工事のうち、下記の3件(3戸)において、天井囲い込み工事を行わずにあき家補修工事を実施し、必要な届出と飛散防止策を行わずに室内の一部の天井吹付けひる石を撤去し、廃棄物を適正に処理していなかった。

区市   住宅        対象号棟  戸数 現在の状況
江東区 南砂三丁目アパート 4   1 あき家
葛飾区 西水元五丁目アパート 4   1 あき家
狛江市 狛江アパート     48   1 あき家

2)工事業者に届出義務がある平成26年5月以前発注の工事

 別紙(PDF形式:109KB)51戸において、1) と同様の工事を実施した疑いがあり、必要な届出及び飛散防止対策、廃棄物の処理等が行われたかどうかについて確認中。

(2) 発生原因

 あき家補修工事の発注を行う窓口センターにおいて、工事発注の際に使用している囲い込み工事が必要な住宅リストの不備、確認の不徹底があり、情報の誤認や現地確認の際の見逃しが生じた。

(3) 現在の対応状況

 上記(1) 1) の3戸について、室内及び玄関前共用廊下、住宅敷地境界(屋外)のアスベスト濃度を測定した結果、すべて0.3本/リットル未満であり、通常の大気濃度と同様であることを確認済み。
 また、上記(1) 2) の51戸については、現在、工事業者に事実確認を行うとともに、関係当局に対し報告を行っている。

3 今後の対応について
 公社は、不適切な取扱いを行った住戸について、東京都環境局、区市、労働基準監督署等の指示・指導等に従い、必要な措置を速やかに講じる。また、工事業者と協力して、工事に従事された方、団地の自治会や入居者に説明を行い、必要な対策を講じていく。
 アスベスト対策工事実施状況の住戸単位での情報管理、業務実施手順の見直し・改善、工事の進行管理の徹底を図るとともに、あき家補修工事を発注している工事業者に対しても指導を徹底する。
 更に、アスベスト対策に係る公社職員の意識向上、啓発に取組むとともに、全職員の業務全般にわたるコンプライアンスの取組みを強化する。
 その上で、本件に関係する公社役職員に対し、厳正な処分を実施する。
 東京都は公社に対し、不適切な取扱いを行った住戸に関する対策の速やかな実施を指導・徹底するとともに、再発防止策が実施されているか、アスベスト対策が終了するまで定期的に確認を行うなど、法令遵守の徹底を指導する。
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ラジウムホットスポットのできる青石綿、茶石綿が混入しているかはこの情報からはわかりませんが、奈須区議さんの追加情報を注目していくといたしましょう。
 もうひとつ重要な情報 こちらはホットパーティクルにかかわってくる問題です。以下の新聞記事から
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<広島原爆>「黒い雨」体験者の肺にウラン残存
毎日新聞 6月8日(月)0時46分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150608-00000001-mai-soci
<広島原爆>「黒い雨」体験者の肺にウラン残存
毎日新聞 6月8日(月)0時46分配信

<広島原爆>「黒い雨」体験者の肺にウラン残存
黒い雨を経験した女性の肺がん組織の画像。ウランが放射線を放出する痕跡(飛跡)を黒い線でとらえた=広島大・長崎大の研究グループ提供
 ◇広島大と長崎大チーム 「内部被ばく半世紀」裏付け

 広島大と長崎大の研究グループは7日、広島原爆の「黒い雨」を体験した女性の肺組織にウランが残存し、現在も放射線を放出していることを示す痕跡を初めて撮影したと明らかにした。女性は原爆投下時29歳で、80代で肺など3臓器に多重がんを発症し、94歳で死亡した。解析したのは1998年に切除し保存されていた肺組織で、グループは「放射性降下物由来の核物質による内部被ばくが半世紀以上続いていたことが裏付けられた」としている。【高橋咲子、加藤小夜】

 広島市で7日に開かれた「原子爆弾後障害研究会」で報告した。

 報告によると、女性は原爆投下時、爆心地から西約4.1キロで黒い雨が激しく降った広島市高須地区にいた。出産直後で動けず、約2週間、近くの畑で取れた野菜を食べたり、井戸の水を飲んだりして過ごした。82歳で肺がんと胃がんを、84歳で大腸がんを発症。爆心地から比較的離れた場所にいながら、原爆被害の特徴とされる多重がんに罹患(りかん)したことから、内部被ばくの影響が疑われた。

 女性の手術の際に切除された肺のがん組織と非がん組織、隣接するリンパ組織が広島大に保存されていることが分かり、同グループが解析を実施。乳剤に浸し、放射線が走る跡(飛跡)を撮影したところ、主に肺がん組織で核物質が放出するアルファ線の飛跡を確認した。飛跡の長さや他の放射性物質の半減期などと比較し、核物質は広島原爆由来のウラン235の可能性が非常に高いとしている。

 確認した飛跡の数を基に算出した放射性物質の量は、肺のがん組織が1立方センチ当たり0.0049ベクレル、非がん組織が同0.0004ベクレル。組織を切除した98年までの53年間の推定被ばく線量は、それぞれ1.2シーベルトと0.1シーベルトとなる。

 長期間の累積線量が肺のがん化にどう影響したかは比較対象がないため明らかではないが、がん組織と非がん組織では顕著な差があった。リンパ組織からの検出量は、ほぼゼロだった。

 内部被ばくに関する研究は緒に就いたばかりだ。研究の中心となった鎌田七男・広島大名誉教授は「科学的・物理的にも証明が難しい内部被ばくの実態を、1人の症例から目に見える形で明らかにできた」としている。

黒い雨ウラン.png
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 なんで今頃という気がしますが、94歳といえば御長寿なのですけど、癌に苦しみながらの、数十年間を思うと、とても幸せな人生だったなどとはいえないですねえ。もっと早く内部被ばくを明らかにできなかったのか、憤りを感じますねえ。
 全体の量が発表されていませんが、肺のがん組織は0.0049ベクレル、53年間の推定被ばく線量が1.2シーベルト 非常に低線量であることがわかります。おっと訂正。ミリシーベルトじゃなかったですね。こちらはそれなりに強い。
 セシウムボールと言う名で、ウランなどの影響をぼかそうとしていますが、この黒い雨のケースと比較しても、ウランが検出されたものはこれ以上の数値が出ているはずです。検出されなくてもセシウムがあるし、鉄分が含鉄タンパク小体を形成して、ラジウムなどを集める可能性もある。
 今なら、エピジェネティクスにより、DNAのメチル化、ヒストンのアセチル化などを検査することで、肺疾患の発見もできなくはない時期に来ています。数十年後にやっと解明されたなどということのないように、異常に気がついたら、しかるべく医療機関で検査してもらいましょう。

アスベスト-DNAのメチル化異常で特許 [アスベスト]

これはひょっとして特許合戦か?

アスベストとエピジェネティクスー試しにちょっとだけ
http://ryukei-rondan.blog.so-net.ne.jp/2015-05-15
に取り上げました「アスベスト関連疾患への総括的取り組み」
http://www.jst.go.jp/shincho/program/kadai/pdf/h22seika/200616802010rr.pdf
132ページ
悪性胸膜中皮腫の検出のための診断キット
http://www.pref.aichi.jp/0000032690.html

要約
 悪性胸膜中皮腫(以下、中皮腫)は極めて予後の悪い腫瘍であるが、その早期診断法が困難なことが多い。特に胸水の出現で発症する肺腺がんとの鑑別が困難となることが少なくない。本発明では中皮腫で特異的にメチル化異常を示す遺伝子を提供する。これらの遺伝子のメチル化を解析することにより、中皮腫と肺腺がんの鑑別が可能であるのみならず、胸水中のDNAのメチル化を解析することにより中皮腫由来の悪性胸水と良性胸水との鑑別も可能である。

http://plidb.inpit.go.jp/pldb/html/HTML.L/2010/005/L2010005614.html#TOPL
特許番号をクリックしますと

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】特許第5659342号(P5659342)
(24)【登録日】平成26年12月12日(2014.12.12)
(45)【発行日】平成27年1月28日(2015.1.28)
(54)【発明の名称】悪性胸膜中皮腫の検出のための方法及びキット
(51)【国際特許分類】
C12Q 1/68 (2006.01)
C12N 15/09 (2006.01)

ですので、愛知県が特許を持ってるということですね。

うーむ 岡大のラジウムホットスポット説に依拠する特許は認めてもらえないのか?
どうもおかしいなあ。
発ガン性診断システム
http://www.ekouhou.net/%E7%99%BA%E3%82%AC%E3%83%B3%E6%80%A7%E8%A8%BA%E6%96%AD%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0/disp-A,2011-27463.html
まだ取得できてないみたいですね。

「アスベスト関連疾患への総括的取り組み」の127ページ
アスベストエピジェネティクス.png
この図の中から、放射線特有のものを見つけたいが、私には無理か。
http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/metadata/11880
ここに岡大の成果がありますね。それと、放医研も。
http://www.jst.go.jp/nrd/result/h22/p40.html
放射線独特のものがあるかもしれない。

「中皮腫等のアスベスト関連疾患の救命率の向上を目指した 早期診断・予防法に係る研究・開発、普及 」研究報告書
http://www.research12.jp/h13/pdf/2nd/13.pdf
なるものが検索にかかりました。平成25年12月に出されたもので、複数の論文集で、比較的新しいのですが、どこにもラジウムは出てきませんで、DNAのメチル化はあちこち出てきます。
うーっむ悔しいが、なかなかラジウムホットスポット説が日の目を見ない。
どこかにヒントがあるかもしれませんから、あきらめずに探していきます。

アスベストとエピジェネティクスー試しにちょっとだけ [アスベスト]

アスベストに関するカテゴリーを設けていなかったので、アスベストの中でのエピジェネティクス問題を考えてみようと思って記事にしました。

動機は次の文書を見たからですが
重要課題解決型研究 事後評価
「アスベスト関連疾患への総括的取り組み」
http://www.jst.go.jp/shincho/program/kadai/pdf/h22seika/200616802010rr.pdf

大変ページ数も多く斜め読みなのですが、”エピジェネティクス”で検索するだけでも、ちょっとした発見があります。

とっかかりに最初の分

3ページから4ページまで(通しでは6から7ページ)
3. 研究計画

(2)基礎系の課題
1)細胞株モデルによる中皮腫細胞特性の検討
中皮腫患者由来の腫瘍組織から中皮腫細胞株を樹立し,細胞生物学的・分子生物学的に中皮腫細胞の特性を解明し,その知見をもとに予防・早期診断マーカーおよび新規治療に対する分子標的を探索することを目的とする。現時点において日本人由来の中皮腫細胞株は極めて少数であるため,数多くの中皮腫細胞株の樹立を行い研究開発の基盤とする。中皮腫組織および樹立された細胞株から抽出されたRNAを用いた網羅的遺伝子発現パターンの解析や,がん抑制遺伝子の不活化や細胞の分化異常に深く関与するエピジェネティクス異常の解析,さらには細胞培養上清を用いた質量分析法による解析等を有効に組み合わせることにより,予防や早期診断,悪性度判定のための新規バイオマーカーを迅速かつ効果的に探索することが可能となる。また,中皮腫において高頻度に不活化が明らかとなったNF2腫瘍抑制遺伝子産物マーリンのシグナル伝達系異常に着目し,マーリンの機能異常によって引き起こされる中皮腫の増殖能や細胞接着異常の詳細を明らかにする。さらに,マーリン等によって制御されるシグナル伝達下流に位置する細胞内蛋白に直接作用する小分子化合物阻害薬やこれらの転写発現を抑制するRNA干渉法等を用いた解析を行い,最適治療標的候補分子を絞り込む。また,細胞培養条件下ばかりでなく中皮腫細胞を実験動物に移植したモデルを作成し,生体内における中皮腫の増殖・浸潤の機構を明らかにし,細胞培養系で同定された新規治療分子標的に関する検討やエピジェネティクス治療薬の検討を行う。
治療薬と名がつく以上は、薬なのですが、まず異常を解析し、手術で切り取ってしまうまえに、薬学的に治療していくということなのですね。
 なんかけっこう難しいですね。これこそラジウムホットスポット説でいけば、いろんな中皮腫の発生メカニズムがわかって、手が打てるはずなのですが、この文書は平成22年ですので、ホットスポット説が出た翌年です。メンバーにいなかったから無視だったのかな。
でも、思った以上にエピジェネティクスは意識されていますし、遺伝子レベルでの研究も進んでいたのですね。NF2腫瘍抑制遺伝子なるものがなにか調べないといけませんが、検索した限りでは腫瘍抑制遺伝子の一種のようですね。

わからない用語だらけですが、マーリンぐらいかな。あとは子供が使っていた高校生物Ⅱでなんとかなるでしょうか?シリーズ化は無理だろうけど、エピジェネティクスの勉強がてら書いてみますかねえ。
「マーリン (merlin) というタンパク質を作る NF2 遺伝子」とあるなあ。NF2と関係があるのか。検索しながら芋蔓式でやってみますか。

「日本人由来の中皮腫細胞株は極めて少数である」これもなんだかわかりませんが、ラジウムホットスポット説の乾燥肺も6例でした。実物を手に入れるのは困難なのか?

と、これだけで終わったのでは芸がない。たとえば青石綿で検索すると

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⑤ クロシドライト継続曝露
これまで使用量がその大半であり,また珪酸との比較において対比しやすいクリソタイルで,前述の検討を深めてきていたが,発癌性という側面からは,鉄含量の最も多いクロシドライト(青石綿)が最も強く,次いでアモサイト(茶石綿)で,クリソタイル(白石綿)は鉄を含んでいないので,弱いと考えられている(本プロジェクトでの豊國らの動物実験からは,クリソタイル曝露であっても鉄の関与に伴う発癌の検討が進められているが)。そこで免疫担当細胞への影響としてもクロシドライトを避けて通れないということで,クリソタイルで実施してきた用に,高濃度一過性曝露によるアポトーシスの出現の検討とともに,低濃度(アポトーシスを十分には誘導しない濃度)継続曝露を実施し,クリソタイル継続曝露亜株と比較検討した。
 アポトーシスなんて放射線がないと起こらないのでは?と素人考えでは思えるのですが、ラジウムホットスポット説を認めざるを得ないような状況も見つかるかもしれません。

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