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福島原発3号爆発 ブログトップ

Prompt Criticalは何を意味するのか [福島原発3号爆発]

気にしている場合ではないのですが、今月記事が少なくなりそうなので速攻でひとつ書きます。

昨年の3月に3号爆発を考えていたときに見つかったBORAXのことを書いた本がまるごと公開されていました。
THE STORY OF THE BORAX NUCLEAR REACTOR
And the EBR-I Meltdown

pdf" target="_blank">http://www.ne.anl.gov/pdfs/reactors/Story-of-BORAX-Reactor-by-Ray-Haroldsen-v2.pdf

英語力のある方が翻訳してくれるとほんとありがたいのですが、グーグル翻訳を頼りに"Prompt Critical"という言葉が集中してる部分のみ取り上げます。

33ページ

Preparations to test Borax II to destruction required modification of
the center control rod drive so that a large amount of reactivity
(2.6% delta K over K) could be injected into the reactor as fast as
possible. I designed the trigger mechanism to fire the control rod
down out of the reactor. The trigger mechanism was a strong
electrically-powered magnet with a 900 lb. spring pushing against it.
When the magnet power was released, the control rod was fired out
of the reactor with the accelerating force of gravity plus the 900 lbs.
The reactivity of the control rod was technically much more than
enough to drive the reactor into the operating area called “prompt
critical.” Nuclear reactors are designed to operate in the region well
below prompt critical where the power level is controlled by the
“delayed neutron fraction.” In this range, the reactor power is easily
controlled because changes in power occur slowly, but when the
excess reactivity exceeds about .7%, the power level enters the area
of prompt critical where the rate of power increase becomes
extremely fast, as dictated by the “prompt neutrons.”

以下 グーグル翻訳です。改行しないまま載せます。

Borax IIの破壊に必要な修正を行うための準備
中央制御棒駆動により、大量の反応性
(Kに対する2.6%デルタK)は、
可能。私は制御棒を発射するトリガ機構を設計した
反応器から落下する。引き金の仕組みは強かった
電動マグネットと、それに押し付けられる900ポンドのスプリングとを備えている。
磁石の力が解放されたとき、制御棒は発射された
重力の加速力に900ポンドを加えたものである。
制御棒の反応性は、技術的には
原子炉を「プロンプト」と呼ばれる作業領域に運転するのに十分な
原子力発電所はこの地域でうまく機能するように設計されている
電力レベルが
「遅延中性子分率」。この範囲では、原子炉出力は容易に
電力の変化がゆっくりと発生するために制御されるが、
過剰反応度が約0.7%を超えると、電力レベルが領域
電力増加率が急速になる
"速い中性子"によって指示されるように、非常に速い。

うほー 相変わらず見事な訳ですが、Prompt Criticalは英訳では
http://ejje.weblio.jp/content/Prompt+critical

臨界状態(りんかいじょうたい)とは、原子力分野においては、原子炉などで、原子核分裂の連鎖反応が一定の割合で継続している状態のことをいう。

機械工学英和和英辞典では、ずばり「即発臨界」となります。ガンダーセンさんが広めたあの言葉ですね。
グーグルさんはまともに訳してくれないのだが、BORAXの実験で建物を吹き飛ばした爆発の原因は即発臨界と言っていいはずです。

このページの前にPrompt Criticalが出てくるのが13ページ

The Borax Reactor Program owed its beginning to a nuclear
criticality accident that had occurred earlier on June 2, 1952 at the
Argonne National Laboratory near Chicago. Some tests were being
conducted on a Critical Assembly at Argonne to measure the
characteristics of various control rods used in the reactor power
plants on nuclear submarines. The Critical Assembly was a mockup
of the Nautilus nuclear submarine reactor. It had real fuel elements
and could be operated something like the real reactor but only at
extremely low power. During these tests there occurred an operator
error which caused the Critical Assembly to go prompt critical and
resulted in a steam explosion within the assembly. The Critical
Assembly was damaged and four operators received substantial
radiation exposure and a shower bath as the water in the Critical
Assembly was expelled from the assembly tank.

この中の
During these tests there occurred an operator error which caused the Critical Assembly to go prompt critical and resulted in a steam explosion within the assembly.

ここだけ翻訳して見ましょうか。グーグルさんよろしく。

これらのテスト中に、オペレータのエラーが発生し、クリティカルアセンブリが即座にクリティカルになり、アセンブリ内で蒸気爆発が発生しました。

なんじゃこらですねえ。即発臨界と水蒸気爆発ということですが、爆発の発端は即発臨界で、爆発の事象としては水蒸気爆発。こう考えてくると、3号もプールの使用済み燃料が即発臨界を起こし、プールの水で水蒸気爆発を起こしたと見てもおかしくないことになります。
まあメルトスルーで格納容器の中の水と反応しても水蒸気爆発が起きることは重々承知の上ですが、爆発の結果から4階床部分が極めて健全なので、ちょっと違うんじゃないかな。

あとは足田考人さんの分析結果をごらんください。

詳細記載 (12):3号機原子炉建屋爆発の瞬間
http://ashidakouto.blog.fc2.com/blog-entry-13.html
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3号爆発 水蒸気爆発はない [福島原発3号爆発]

某ツイッターで

きれいにシールドプラグのすき間からウラン燃料が噴き出していたのが証明されている
燃料プールのふちは放射化していないので核爆発説は壊滅
http://www.nsr.go.jp/data/000152048.pdf

というものを見たので、選挙前にこれを書いておきます。

一度はここで取り上げたのですが

3号爆発 北西崩落部問題
http://ryukei-rondan.blog.so-net.ne.jp/2016-04-08

ここにある動画を見て行くと

福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋 北西崩落部下部状況の調査結果について
掲載日平成26年7月11日
http://photo.tepco.co.jp/date/2014/201407-j/140711-02j.html

 黄色の格納容器のふたが見えてきますが、水蒸気爆発なら、あのふたの隙間などから噴出したはずで、かなり高熱のものが出てこないとおかしい。
3号ふた付近.png
この画像からは、比較的細い鉄製のものの状態から見て、高熱の蒸気が噴出したとは感じとれません。

 また阿修羅からお借りしますが
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/516.html
20cfce153c6dcbd30dc35695758066ae6.jpg
プールの上にあった鉄骨類のぐにゃぐにゃぶりからは、かなり高熱であったと見ることができるが、鉄骨のぐにゃぐにゃも水蒸気爆発によると言うのであれば、下の階も同等の状態でないとおかしいわけで、ゴッダード説は誤りだと言ってもいいのではないでしょうかね。
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3号爆発 北西崩落部問題 [福島原発3号爆発]

 ということで(といってもコメントを読んでいただいた方にしかわからないことですが)写真では見ていたものの、あまり意識してこなかった3号機の「 北西崩落部」の問題を取り上げてみたいと思います。

次のところに写真や動画があります。

福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋 北西崩落部下部状況の調査結果について
掲載日平成26年7月11日
http://photo.tepco.co.jp/date/2014/201407-j/140711-02j.html
動画です。結構長いです。
http://www.tepco.co.jp/tepconews/library/archive-j.html?video_uuid=y0ssc18e&catid=61699
PDFです。
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋 北西崩落部下部状況の調査結果について
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2014/images/handouts_140711_06-j.pdf

元々は、その半年ほど前の次の報告に「北西崩落部」の問題は出てきておりました。

福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋上部ガレキ撤去後の建屋躯体調査結果について
平成26年2月27日
https://www.nsr.go.jp/data/000054873.pdf" target="_blank">https://www.nsr.go.jp/data/000054873.pdf

25ページに「3号機オペフロ北西崩落部については、既存躯体の状況調査を行う。」とあります。
31ページの写真
北西崩落写真.png

 かなり激しく壊れてますね。建屋の横方向に爆風が吹いた感じではないかと思われます。あれ日付けを見ると平成26年7月のものということは、最初の物と同じか。古い順に並べたのでしょうね。規制委員会で編集したのか?2月から7月までとえらい間隔が空きすぎですが、東電が出して来たものをそのまま編集しただけのようにも見えますね。
 先ほどの動画を見る限りでは、カメラをつっこんだ下の階は、それなりに壊れてはいますが、鉄のラックのようなものは、まっすぐの状態だし、そんなに破壊されていません。ここの階で爆発はあったはずですが、水素爆発のようで、それほど高温になった気配がありません。
 また使いますが、ゴッダード氏による3号爆発動画。
https://www.youtube.com/watch?v=1Q3ljfLvHww&feature=youtu.be
 オレンジの光が横方向にはみ出す感じで出て行くところがあります。北西崩落部で壁を破壊したのがこの時の炎を伴った爆風なのか?いずれにせよプールのある階ではありませんから、即発臨界爆発の影響と考えるのはちょっと無理があるでしょう。
 さてもう一つはシールドプラグ問題。同じPDFの8ページに「シールドプラグ中央部に約300mmの変形」と出てきます。
シールドプラグ.png
場所は格納容器のふたの真上になります。
 変形はしていますが、これが水蒸気爆発があったならもっと亀裂が入るとか、破損が激しいはずでしょう。

例の方のブログ
2013-07-25
http://pfx225.blog46.fc2.com/blog-entry-1913.html

2013-07-12
http://pfx225.blog46.fc2.com/blog-entry-1897.html

 2013年は平成25年ですが、26年1月30日の除染作業(小がれき集積)進捗後という状態写真から見ると、ゴッダード氏も、水蒸気爆発説は撤回するのではないでしょうか?これも合成写真でごまかされているのかな?いかんいかんせーかくが悪くなるのでこのくらいにしておきます。
 7ページの「プラグ上部にはトロリーがあり主巻フック等の衝突によるものと推定される。」が妥当なところか。シールドプラグの一番上の部分もかなり頑丈なものと思えますが、あの噴出した黒煙の威力をまともに受けたらあの程度の変形で済むはずがありません。何度も言ってるけど水蒸気が出てるのは間違いないのですが、黒煙自体が水蒸気爆発のものとは考えられません。

 3号シールドプラグに触れていただいた足田考人さんのブログにもう一度ご登場いただきましょう。

福島第一原子力発電所事故の考察 (モニタリング・ポスト編)
概要
http://ashidakouto.blog.fc2.com/blog-entry-1.html
(3号機建屋爆発により格納容器上部からの漏出が始まった)
3号機建屋爆発直後から格納容器の圧力が低下しだした。爆発により格納容器の密閉性が損なわれたと考えられる。爆発直後の衛星画像には、爆発による噴煙とは別に、破壊された建屋から2条の白い蒸気が立ち昇っているのが見える。その後の映像でも、風の弱い時には、2筋の蒸気が認められる。その噴出し口の位置を仔細に検討した結果、一つは格納容器直上のシールドプラグと使用済み燃料プールの間のゲート付近、もう一つはシールドプラグとDSプールの間にあるDSPプラグの西端部である。
 コンクリート製のシールドプラグは爆発の影響で変形している。爆発の影響に関して、特に注目されるのは、使用済み燃料プールと南側の壁の間にあるCUW F/Dハッチと呼ばれるコンクリート製のブロックが、プールの中に落ちていることである。このハッチは床に開いた正方形の穴にはめ込まれているもので、重さ2.6トンもある。これが抜けてプールに落ちたということは、浮き上がって建屋中心側へ向かって跳んだことになる。これは、爆発によって急激な膨張が起こり、爆心部分が真空に近い状態となったためと考えられる。この瞬間的な減圧で、格納容器内部と外との圧力差が瞬間的に上昇し、漏洩が始まったと推定する。
 どっちか言えばハッチの方の話になってきますが、この真空状態、核爆発でよく出てきますが、ある程度の規模の爆発でも
http://www.studio-soleil.com/bloody-mary/data/science/explosion.html

爆発後に生じる現象

空気が外に押し出されると、爆心は真空になる
その結果、爆心から爆発物その他もろもろの破片が飛び散る
空気が押し出された後の真空状態により様々なものを吸い寄せる
本当かどうかは知らないが、海外で、窓の外を飛んでいた鳥が、部屋の中に吸い込まれていた例もあるようだ

起き得る現象なのですねえ。ただシールドプラグは、プールにも近い。真空状態の部分に吸い込まれた影響もなきにしもあらず。これはなんとも言えませんが、まだシールドプラグを取り外すこともないでしょうから、下の二段の状態がどうなっているかですけど、少なくとも水蒸気爆発によるものではないと考えますね。

 あの崩落部分の爆発原因なども、結局、水素爆発で済ますのでしょうから、東電に任せたところで進展はないでしょう。しかし、オペフロ部分の状態と階下の中の状態は違いがありすぎです。きれいにしてしまうとだんだん記憶も薄れるのですが、こちらの阿修羅の記事から写真をお借りします。

爆轟だと,なぜ外向きの爆風の力で鉄骨が内側に曲がるのか,誰か教えて ← 3号機爆発による鉄骨グニャグニャ
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/516.html
20cfce153c6dcbd30dc35695758066ae6.jpg

さて、アベのぼっちゃんになんと言おうか。言葉が思い浮かばないが、とりあえずこれ。
sho_fj.jpg
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二号研究 日本の原爆計画-BORAX Ⅰから見て二号爆弾は核爆発するのか? [福島原発3号爆発]

前回敵前逃亡した次の論文の本文を印刷してなんとか読んでみました。

東京工業大学「技術論叢No3」
http://www.histec.me.titech.ac.jp/ronso/ronso_vol3/vol3.pdf
旧陸軍委託 「二号研究」における臨界計算 深田佑造
16,17ページ
BORAX二号比較1.png
BORAX二号比較2.png
 結局のところBORAXになってしまうので、前回と変わり映えしないかもしれませんが、二号研究がBORAX Ⅰの爆発実験最終段階に極めて近いものになるということを、理論的に追及してくれている部分です。
 「BORAX Ⅰよりも安定で破壊に至らないことが確認されている。」「二号研究爆弾では外部に均質混合燃料体は逸出しないように作られているはずである。」
BORAX Ⅰばりの破壊力のあるものを、密閉した物質で覆った場合は、「核爆発する可能性がある事を示している。」
 三段論法的には、BORAXは核爆発だともいえなくもありません。
もうちょっとここらは詳しく書いた方がいいのでしょうが、BORAXの破壊実験の分析は、前回の付録Bのところとも重複しますので、あとは引用した論文の画像部分をお読みいただくということにしておきましょう。

 もう一度BORAXの動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=9zPvrpy7j7I

 自分なりに咀嚼した言葉で、なぜ核爆発には水が必要かを語ってみようと思います。ただまだ理解が浅いのでいいかげんなところもありますが。
 核分裂の時に中性子が出て、これがまた核にあたり連鎖的に分裂していくとこれがとんでもないエネルギーを生む。有名なアインシュタインの公式 E=mc^2ですね。エネルギーは質量×光速の二乗 まあ光速の二乗というだけでもとんでもない単位になります。ウランにはそのとんでもないパワーを引き出すだけの潜在能力があるのですが、中性子のスピードを野放しにすると、うまく原子核にあたらないので、減速する必要がある。普通の水でも減速できるのですが、かならずしも効率がいいといえず重水という特別な水の場合は、この減速がうまくいって核爆発がおきる確率があがります。

ちとここで、光速の2乗にかける質量のことを説明した方がいいかと思いましたが、自分では難しいので http://www.anaroguma.org/komake/fukushima/spl/jet/jet4.html 「すなわち、質量の差は0.185933です。この質量分だけ、核分裂後に生まれた原子(核分裂生成物)や中性子からあぶれた訳です。 この差(質量欠損)が、分裂前の核力の一部というわけです。」 のところですね。

 第二次世界大戦でドイツは、この重水を手に入れるためノルウェーの重水工場を占領し、あと一歩のところで原爆を実現するところまで行ったのですが、イギリスを中心とする連合軍が、この重水工場を破壊しました。実行にあたったのは、わずか6人のノルウェー人の決死隊です。その後、ドイツは原爆開発を断念するのですが、アメリカはマンハッタン計画を推進し、広島、長崎の悲劇が起きる。アメリカがこのことを正当化するのは、ナチスが先に原爆を完成し、イギリスやアメリカ本土を攻撃するようになったら、ナチスが世界制覇を狙うようになって取り返しのつかないことになるという政治的プロパガンダによるものでした。
 重水についてはなるべくコピペを使うまいと思いましたが、説明が難しいのでウィキペディアにご登場いただきましょう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E6%B0%B4
重水は原子炉の減速材として使われる。一般に重水に限らず、水素の高速中性子を熱中性子に減速する能力(減速能)にすぐれる特性により、水は水素を大量に含むため減速材として重用されているが、軽水は減速能とともに中性子を吸収する能力も大きいことが問題であり、ウランの濃縮技術が未発達だった初期の原子炉開発においては、軽水に次ぐ減速能を持ち軽水に比べて中性子吸収が少ない重水素からなる重水が減速材として使用された。そのため、第二次世界大戦のころから重水の生産設備が軍事目標として扱われていた。
重水を利用する原子炉(重水炉)は、現在では核兵器の製造に直結するウラン濃縮を行うことなく天然ウランをそのまま核燃料に使用することができるCANDU炉や、燃料ソースの多様化を求めた新型転換炉などで使用されている。
 ふーむ なるほど。だいたいあたっていたような気もします。
もうひとつ、ノンフィクション小説からですが、E=mc2 ――世界一有名な方程式の「伝記」 (ハヤカワ文庫)207、208ページから
それは、ウラニウム、よく訓練された物理学者たち、技術者たち、電力の供給、格納容器、そして中性子線源から作られた、巨大な機械だった。すべての部品が整わなければ、ウラニウム原子の中心部の質量を消滅させ、E=mc2の式に従って、急激に進み、決して阻止することのできない爆発を起こし、それをとどろくようなエネルギーに変換することはできなかった。反応の引き金となる中性子線の運動を制御して、ウラニウムの燃料に「点火」できるまでに減速するための重水は、この機械に仕上げとしてはめ込むべき最後の重要なパーツだった。E=mc2の式が予言する力を現実のものとするであろうこの「機械」の完成を妨害しようとしたイギリスの空挺部隊は、ドイツの力-(略)-によって、一度は打ちのめされた。
 さすがに文学的表現でアインシュタインの有名な公式を表現しているだけあってイメージも湧きやすいです。私の駄文ではちとこれは無理でした。

さて、東京工大の論叢の別の論文の終わりの部分から引用します。

理研の原子爆弾 一つの幻想-「完全燃焼」構想- 山崎正勝
35,36ページから
幻想としての1.png
幻想としての2.png
 理研の科学者たちは、このときすでに”戦後”の原子力の平和利用のことを考えていたのでしょうか?広島、長崎の惨劇を繰り返さないために”核”とは縁を切る、という発想は当時の科学者にはなかったのでしょうね。
 皮肉なことに福島第一原発3号機は、この二号研究核爆発に近い原理で、爆発を起こしたと言われています。原子力村はがんとして認めませんが、爆弾としての覆いのない使用済みの燃料プールで、それは起きたと。そして日本は再び被害者となるとともに、今度は加害者にもなった。”原子力の平和利用”という美名のもとに踊らされて歴史の歯車を狂わせてしまった。
 科学者の中にもきちんと反省する人もいます。その代表格が有名なアインシュタイン。

ラッセル、アインシュタイン宣言から一部抜粋します。
http://www.echna.ne.jp/~bunden/manifest.htm
――瞬間的に死ぬのはほんのわずかだが、多数の者はじりじりと病気の苦しみをなめ、肉体は崩壊していく。  多くの警告が著名な科学者や権威者によって軍事戦略上から発せられている。しかし、最悪の結果が必ず来るとは、彼らのうちの誰も言おうとしていない。実際彼らが言っているのは、このような結果が起こる可能性があるということ、誰もそういう結果が実際起こらぬとは断言できないということである。この問題に ついての専門家の見解が少しでも彼らの政治上の立場や偏見に左右されたということは今まで見たことがない。私たちの調査で明らかになった限りでは、それら の見解はただ専門家のそれぞれの知識の範囲に基づいているだけである。一番よく知っている人が一番暗い見通しを持っていることがわかった。
 ラッセル、アインシュタインの指摘は、原爆、水爆などの核兵器を意味していましたが、現実には原発事故による放射線被害にも当てはまる表現があります。そしてこのことを意識しようとせず、”肉体の崩壊”を否定しながら原発を再稼働する国の指導者は核兵器開発を推進する某北●鮮となんら変わりはない。

アベ、あんたのことを言ってんだよ!!
sho_fj.jpg
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二号研究 日本の原爆計画-3号爆発で水が減速材になった裏付け [福島原発3号爆発]

3号爆発 燃料交換機はなぜプールに?の記事のコメントに出てきました日本の原爆計画に関与した仁科博士の関連論文を東京工業大学がまとめておりましたので、ちょっと取り組んでみたいと思います。

東京工業大学「技術論叢No3」
http://www.histec.me.titech.ac.jp/ronso/ronso_vol3/vol3.pdf
旧陸軍委託 「二号研究」における臨界計算 深田佑造

本文は数式が多すぎて敵前逃亡です。
でBORAXのことが書いてある付録Bより22、23ページです。
BOPAX説明1.png
 原爆ではなく原発の暴走実験であったBORAX-Ⅰの最終段階のことがわりと詳しく書かれていました。
結局水蒸気爆発ではあるのですが、注意すべきは0.003秒で閃光が走ったと言う点です。動画ではモノクロでわかりにくかったのですが、単純な水蒸気爆発の場合は閃光が出ることはごくまれではないかと思います。やはり核爆発のピカドンに近いものがあったのだと。
 燃料の板は瞬間的に1800度に達したとあります。
BORAX説明2.png
 燃料自体は29本でそのほとんどが溶解したと。燃料や制御盤の破片が6Km先まで飛んで、重さ1トンの制御盤駆動装置が15m浮きあがって原子炉の近くに落ちた。
 3号爆発に実によく似ています。ただハッチや交換機の重さは、このBORAX-Ⅰを遥かに凌ぎます。動画のキャプチャより次の写真の方が、その激しさを物語っているでしょう。
Borax 1 nuclear reactor exploding (1).GIF
 SL-1やSPERTの説明もありますが、ここでは触れないことにしますが、3号のオレンジの閃光はやはり即発臨界の瞬間だったのか?炎の勢いから、メタンか水素の混合気体とも思いましたが、むしろあの閃光がガスの着火剤となって大きく燃えた。ただ他の建材などには燃えうつることなく消えたので、被害は最小限に抑えられた。死者がでなかったのは、やはり神様がいたとしかいいようがない。

 さて、仁科博士の原爆計画に移ります。

57ページから「資料解説 東京第二陸軍造兵厰に対する仁科芳雄の報告」があります。

60ページ(56と書いている部分)と61ページ
仁科報告書1.png
仁科報告書2.png
 この水が減速するという部分はごく短めに説明されていますが、ごく普通に語られているところを見ると、ガンダーセンさんのいう水が減速材となって即発臨界が始まると言うのは、なにも特殊なことではない。ムラの人たちにとっては常識的なことなのではないか?
 そう疑ってしまうほど、この戦時中の原爆開発について、ほとんどタブー視することなく論じているのが、素人目には不思議に思えました。枠で囲んだのは濃縮度の問題で、限界は、5.56%+-0.02%。
 私が疑っている保管期間の極めて長い8×8型燃料ですが

連載講座原子炉物理 第11回 代表的な原子炉 と炉物理
pdf" target="_blank">https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaesj1959/43/3/43_3_237/_pdf
(例によってリンクがおかしいですが、直接コピペをお願いします。)

によると、4%だそうです。1.5、6%の違いで確実に暴走を止めることができるのでしょうか?使用済みになると核種も変わってきますので、新品の物とは事情が違う。と思って槌田氏の講演書き起こしを読むと
「* 使用済み燃料は線量が高く扱えないが、新品の燃料なら盗んでテロに使える。水に浸せば爆発する。」
新品の方が爆発しやすいと言う意味ではないのでしょうが、プールには新品も入っています。8×8型だけが危ないと言うわけではなさそうです。

講演書き起こしはこちらです。

槌田敦氏が追及した福島原発事故のタブー!槌田氏「3号機はプール内で核爆発」「4号機は燃料が原子炉の底に落ちて核暴走」「臨界は簡単には起きないというのはウソ」
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-477.html" target="_blank">http://saigaijyouhou.com/blog-entry-477.html
(リンクがおかしいですが、直接コピペをお願いします。)
-----------------------------------------------------------------------------
核兵器製造には高濃縮ウラン、プルトニウムが必要と、私たちは刷り込まれてきましたが、
それは一発で大都市を壊滅させる本格的な核爆弾の話であって、
ビルを一棟吹き飛ばすぐらいなら、核燃料を水に浸けるだけで十分だということです。
むしろその程度の爆弾のほうがテロには好適でしょう。

「核燃料はそのまま核爆弾になる」

これこそが、原子力業界が今までずっと隠し、ごまかしてきた真実でした。
-----------------------------------------------------------------------------
アベは本気でテロ対策なんか考えていない。なんとかなると思っている。ベルギーを見よ。テロ対策を無視して再稼働なんてできないんだよ!!
sho_fj.jpg
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3号爆発 燃料交換機はなぜプールに? [福島原発3号爆発]

 前の記事でハッチの下の燃料の事ばかり気にしていましたが、そもそもあの重たいハッチがどうしてプールまで飛んだのかは、主にコメントの方で考えてみました。
 そうやって考えて行くと、さらに大物、総重量は35トンと言われる燃料交換機までプールに落ち込んでいましたから、これを考えないわけにいかない。無事、クレーンで引き上げられて撤去されたからそれで万々歳ではなく、なぜこれほどの重量の物が破壊されプールに落ちたのか?
 ハッチと合わせて3号爆発のメカニズムを、3.14の記事とともに考えていかないと十分とは言えないと思い、やや忙しい時期ではありますが、関連ブログや資料をあたりながら自分なりに考えてみようと思います。

まずは、院長先生こと小野先生のブログ

2013年02月11日
1F-3 核爆発を起こした燃料プールとその後始末
http://onodekita.sblo.jp/article/62305800.html

まずここで引用されている 2012年4月13日20時23分 読売新聞の記事から
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プールの上をまたぐ形で設置されていた長さ14メートル、重さ35トンの鋼鉄製の燃料交換機がプール内に落下し、深さ約7メートルの核燃料の上に乗っていることが初めてわかった。プール内には原子炉建屋の天井や壁の破片らしきガレキも積み重なっていた。
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 このことからどこかにひっかかっているのではなく、すっぽりプールに入ってしまったことを物語っています。もともと交換機はプールをまたぐ形で設置されています。
事故前の健全な状態の写真
3号機の定期検査現場をマスコミ公開しました (3号機定期検査状況)
http://www.tepco.co.jp/fukushima1-np/b42307-j.html
燃料交換機写真.png
確かに大きなものだと言うことがよくわかります。
 小野先生も最初の公表から、プール内での鉄骨の除去のニュースなどを追い掛けていますが、やはり基本は
「今回のフクシマで最も悲劇的な事象は、以前からも何度も紹介していますが、3号機の使用済み燃料プールが核爆発を起こしてしまったこと。
に尽きるといえるのでしょう。そうなると最初に結論が出てしまいますが、その他の資料からこのことの裏付けに迫ってみたいと思います。

 これは引き上げ前の記者会見をもとにおしどりさんたちがまとめたもの。

3号機SFPの燃料交換機の引き上げは不発弾処理と同じ!?
http://oshidori-makoken.com/?p=1264
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・3号機の大型ガレキ撤去で最大のもの、燃料交換機(35t)の引き揚げは「7月後半」とだけ説明し具体的な日にちは公表していない。

・3号機の使用済み燃料プール内は、燃料棒が566本ある。

・燃料交換機引き上げの作業をする日は、福島第一原発の敷地内の他の全ての作業は中断する。
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 最終的な引き上げ作業前の緊張感が伝わってきます。結果的には成功するのですが、
「この燃料交換機引き上げについては、報道配布資料となっていないのである。」
いかに外部に漏らさないようにしてきたのかがわかります。まあそれこそテロ対策。この引き上げの瞬間を狙われるだけでもかなりなインパクトがありますから。
 それはさておき
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35tのFHM(燃料交換機)の引き上げについての主な危険性は、

①引き揚げの際、落下して、燃料棒が破損する。

➁引き揚げの際、使用済み燃料プールのゲートに触れ、プールの水が漏えいする。

の2点である。
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過去何度か失敗している点もおしどりさんたちは触れてくれていますので、お読みいただければわかるかと思いますが、この最終作戦はクレーンで空中高く吊り上げること、ここでの落下が許されないだけに最大の緊張感が伴う作業であると言う点です。
 あと重量がこれまでの発表分と違う点は
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恐らく、35tとは、FHM(燃料交換機)の中で、トロリやホイスト滑車部も含めた重量なのではないだろうか。

ちなみにFHMマスト1.6t、操作卓570kgはFHM(燃料交換機)35tの中に含まれていない。

東京電力広報に取材すると、やはり、トロリなどを含めた重量が35tで、

今回撤去するFHM(燃料交換機)は20t相当とのことであった。
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ということで、爆発で吹き飛んだのはあくまでも35トンであるというのは変わりありません。

 あと、核爆発説に結び付く質問としては
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「この資料の評価を説明する。

燃料ラックの中に燃料棒が保存されているため、万一FHMが落下しても、燃料棒の上部の破損くらいだろうと考えた。

なので、新燃料はまだ中性子が照射されていないため、上部の破損くらいでは、環境への影響は無いだろうとし、

この評価は使用済み燃料だけの評価を計算した」

ということであった。


これは敷地境界の空間線量率の評価のみである。

環境中に放出される放射能量のベクレル評価はしていないのか?

上部の破損以外の燃料破損は評価していないのか?

使用済み燃料プールの水がどの程度漏えいしたら、どのように温度が上昇するかなどの評価は無いのか?

様々な質問を会見でしているが、回答はまだ無い。
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東電は核心に触れる部分は逃げますね。

 ということで、おしどりさんたちの記事以外のものを探してみました。
 こちらは、一度、交換機引き上げに失敗し、プールに落とした時の記者会見の書き起こしです。

政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見 2014年9月1日月曜日
http://genpatsu-watch.blogspot.jp/2014/09/TEPCO201409011730.html

さすがに大失態ですので、平身低頭に見える。しかし、何もおこらなかったんだからいいじゃん、というような安易な分析も散見されます。
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上に燃料交換機、上の者が燃料交換機になる。これがプール内に半分沈み込んだ状態になっており、これの右端の方の操作卓がぶら下がっているイメージだ。それからその下にだな。

燃料ラック養生材と書いてあるが、この様な形の養生材を★★★下に入れている。これにより、万万が一、何が落下した場合にでも、直接燃料に影響を与えないようにと言うことで対策をしているものである。

# でた。万万が一。もう、万が一というのもやめろよ。落ちるんだから。何回目だよ。どんな確立なんだよ。365日分の1程度の発生率でも、万万が一とか、いうなよ。何桁違うんだよ。##
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 書きおこしをされた方の感想も随所に入っていますが、まさにもはや「万一ではない」どんだけ失敗すればいいのだという次元です。

 当日配布の資料からですが

福島第一3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業中における燃料交換機操作卓の落下について
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2014/images/handouts_140829_05-j.pdf
交換機吊り上げ失敗.png

 この図を見ると、落として変形させたように見えますが、爆発時にすでにぼろぼろの状態になっています。おしどりさんはこの頃は行ってなかったのかな。あまりするどい質問は見られません。記者の力量にもよるのでしょうが、追求する姿勢が甘いです。

 それでは、さらに遡って、燃料交換機がプールの中で発見された時の会見の書き起こし。

政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見
2012年4月14日土曜日
東電会見 2012.4.13(金)18:00~
http://genpatsu-watch.blogspot.jp/2012/04/20124131800.html

まずは読売の記者から
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○読売なかじま:
2番(http://bit.ly/HwCn7J)の燃料交換機というのは本来外にあるものが沈んでしまった?

○松本:
はい。

○読売なかじま:
それぞれ深さはわかるか?

○松本:
左上の瓦礫の写真1はカメラそのものは水面より下の所。沈んでいるのはラックの上。浸水は上から7m程の所にある。左の写真、下の所もほぼ同様。http://bit.ly/HFoYN2 (お絵かき 00:33)全体構造としてはこう言った上から7mの所のラックの上にがれきが積み重なっているとか、

後、燃料交換機の所が見えいてる。下の2枚はよくわかるが、カメラを通して横から見たので、このラックの縞々模様が見えている状況。この燃料交換機だが、上から見るとこの四角いプールを跨ぐような形で設置しており、

これに燃料掴み具がマジックハンドのように伸びて燃料をつかむという仕組み。これのレールを跨ぐところがある。ここのの拡大図だが、それがうっすらここに写っている「コ」の字型の所が見えていると思うが、

ここのところがレールを跨ぐ所が映っている状況だ。(ニコ生 http://bit.ly/HzORu4 )従ってこれはそもそも事故前、燃料プールの上、オペレーティングフロアという原子炉建屋5階にこういったプールを跨ぐ形で、この絵で言うと上下だが、南北方向に動けるように存在していたものが、建屋の爆発に伴いプール内に落下したものと考えている。

○読売なかじま:
見えているのはレールをまたいでいるという話だが、なので燃料交換機のほぼ端と思っている。

○読売なかじま:
燃料交換機は本体も落っこちてるのか?

○松本:
本体が落ちていると見ている。

○読売なかじま:
全部、落っこっちゃってる?

○松本:
はい。
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 完全にプールの中だということですねえ。読売だからなぜか?は突っ込まない。朝日、毎日はいなかったのか?次はなぜかニコニコさん。

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○ニコニコ七尾:
燃料交換機の話だが、35トンが落下したというと、当時の衝撃は相当なものだと思うが、落下によって何か以上とか、そういったことは現在全くわからない状況?

○松本:
ハイ。当時爆発にともなって落下したものと推定しているが、特にプールの壁面等を傷つけて漏洩があるとか、使用済燃料を損傷した状況はまだ確認されていない。

# 地震の影響で落下してたらやだなぁ。

○ニコニコ七尾:
35トンが落下しても衝撃に耐えうる強固な構造と考えていいか?

○松本:
自己解析では燃料取り替え機が落下することは考えてないが、実際には水中を落下しているわけなので、ある程度堤高もあるし、浮力等もあるので、今のところは特に目立った大きな損傷内と判断している。

○ニコニコ七尾:
今、燃料交換機はどういう状態なのか?何処かに引っかかっていてある程度固定されているのか?

○ニコニコ七尾:
つまり、大きな余震等があった時に、何か揺れて影響があるのかどうか、その辺りがちょっと心配だが。固定されている状態なのか?

○松本:
固定というか、これは落下したままの状況なので、特に事故後何か作業したものではない。従って、当時の状況をそのままになっているのではないかと思う。

○ニコニコ七尾:
これは床にくっついているのか?それとも、どういう状況なのか。燃料交換器はどのように安定して。水に浮いてる?

# 実際のスケールが分かっているんだから、落下した35トンの燃料交換機の下のラックがどれぐらい押しつぶされているか、あるいは下に燃料ラックがあるのかどうか、写真のスケールから確実に推測できそうだけど。

○松本:
いやちゃう。水に沈んだ状態で、あのう、まあ、ラックの上に乗っかってるんではないかと思うが。マダ見えているのがここしか無いので、なんというか、長さが14mほどあるが、その反対側が壁に非かかっているのか、あるいは全体がラックの上にいるのかについては、まだ確認が出来ていない状況だ。
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 読売よりはつっこんでくれていますね。あとフリーの木野さんが食い下がってますが、決定打は出ません。やはりおしどりさんか。現実には一度持ち上がらないとこういう格好でプールには落ちないはず。そうなれば、水素爆発で起きうることなのか?水蒸気爆発は?ということになるところでしょうが、そこまで勘が回る記者がいないのが残念です。

念のため1階の燃料交換機の状態を見てみます。

福島第一原子力発電所1号機オペレーティングフロアの状況再調査結果について
平成24年10月24日
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_121024_04-j.pdf
1号交換機.png

多少壊れていますが、3号とは雲泥の差です。

 あまり決定的な情報は取れませんでしたが、おしどりさんの記事の
「なので、新燃料はまだ中性子が照射されていないため、上部の破損くらいでは、環境への影響は無いだろうとし」
これは裏を返せば、使用済みは、危険度が高いことを言っており、
3.14 3号爆発を考える
http://ryukei-rondan.blog.so-net.ne.jp/2016-03-14
で書いたように、再臨界や核暴走の可能性を否定できないということになってくるのではないか?
 時間がなく考察が甘いので、再び小野先生のブログを頼りにすると1、4号と3号のオペプロ部分の線量の違いです。1号は60mSv/hr、4号は1.2mSv/hrが最高のようです。3号は人が近づけませんので上の大気中の測定かな。500mSv/hrあります。もっともこれを、水蒸気爆発の証拠にしている人もいますが。
 
 水蒸気爆発に改宗したゴッダード氏がかって、ガンダーセン説を支持していたころの動画です。
https://youtu.be/1Q3ljfLvHww 
 改めてみるとオレンジの閃光がすごすぎるのです。水素爆発とは思えない。さりとてあれがプールの中のピカドンだったら、もうそれこそめちゃくちゃでしょう。そこの疑問はあったのですが、ハッチのところで紹介した足田考人氏の、メタンガス爆発説が出てきて、プールの下の階でこれが起きて、プールを揺さぶり即発緩和臨界がおきたとしたら、あのBORAXの実験のように茶褐色のキノコ雲の存在が自然に見えてきます。
 いずれにせよ単発じゃない複合型の爆発でしょう。そうそう簡単に説明のつかない現象がおきたとしかいいようがありません。

 アベのぼっちゃんは、「交換機やハッチのような重たいものが落ちても臨界はなかったのだから、プールで即発臨界爆発なんておきっこない」と思っているのだろうな。(まあアベというより水蒸気爆発説を唱える某氏が、臨界帝王の最大の弱点としてこのことを突いてくるのでありましょう。)
sho_fj.jpg
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3号爆発 ハッチの下にMOXがあったのか? [福島原発3号爆発]

3号問題を考えていたときには、ハッチを除去した後の状況は知らなくて、あとからコメントつけながら、阿修羅の掲示板などで情報を得たのですが、ハッチの下に燃料集合体がない。

そもそもあのでっかいハッチはどうやって吹き飛んだのかは、有名な院長先生のブログ

2015年10月06日
1316.1F-3のオペフロ(最上階)のハッチは、なぜ無傷のまま吹き飛んだか。
http://onodekita.sblo.jp/article/165144529.html

ここを読めば納得がいきます。(と書いてはみたが、真空吸い上げでハッチが浮いたというとちと?です。ただ、チェルノブイリ空中即発臨界説がありますので、こっちの線か。)

それでハッチ除去後の情報は東電が公式発表しております。

3号機使用済燃料プール内大型ガレキ撤去作業の進捗状況について2015年10月29日
東京電力株式会社
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/decommissioning/committee/osensuitaisakuteam/2015/pdf/1029_3_2c.pdf
4ページ
ハッチのあと.png


小野先生のブログの
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「全燃料」566本→514本の謎

3号機使用済み燃料プールの燃料棒は、前述のとおり、566本と公表されてきた。
その内訳を東京電力に取材すると、使用済み燃料514本、新燃料52本、MOX燃料無し、ということであった。
平成22年度の3号使用済み燃料プールにはMOX新燃料は32本保存されていたが、震災発生前に、3号機に装荷され、使用済み燃料プール内には無いということであった。
(そのMOX新燃料32本は、3号機原子炉内でメルトダウンしたものの一部となった。)
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おしどりまこさんが見つけたようですが、私もなんとか探し出しておりました。

で先ほどの写真を見ると、開いているラックが20数体分 ひょっとしたら事故前はここにMOXを納めていたのではないか?
ハッチが落ちた場所は偶然でしょうが、そのMOXを抜いた後ではないのか?
だとすれば、4号爆発でも使われた言葉

神様がいたとしかいいようがない。

事故前のMOXの配置がわかりましたが
http://www.pref.fukushima.lg.jp/download/1/girenH22_4_6.pdf
28ページ
MOX位置.png
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images/d151001_07-j.pdf
6ページ
ハッチの位置.png
図が違うので比較しにくいですが。
これも追加して見ましょう。
プール配置.png
多分 あの下にMOX燃料があったら、"頭が核爆発、臨界帝王”などと、即発臨界を主張する人たちを揶揄している人もなにがしかの核暴走が起こりえたことは否定できないでしょう。

ハッチが浮き上がってプールに落ちるイメージがわいてこない。
ハッチ場所.png
えらい省略した配置図ですが、SFPというのは使用済燃料ピットでプールも含むけどもうちょっと広い範囲です。いろいろ悟られないために説明省いてますね。東電は。
MOX位置さかさ.png
MOXの配置図をさかさまにして向きを合わせるといくらかわかるでしょうか。ただ抽象的すぎて実際のハッチの位置は特定できませんね。まあこのくらいにしておきましょう。

もうひとつ写真を。下の方の四角い穴にハッチがあったということですね。
ハッチ写真.png


コメントに書きましたが、足田考人さんのブログから
http://ashidakouto.blog.fc2.com/blog-entry-1.html
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(3号機建屋爆発により格納容器上部からの漏出が始まった)
3号機建屋爆発直後から格納容器の圧力が低下しだした。爆発により格納容器の密閉性が損なわれたと考えられる。爆発直後の衛星画像には、爆発による噴煙とは別に、破壊された建屋から2条の白い蒸気が立ち昇っているのが見える。その後の映像でも、風の弱い時には、2筋の蒸気が認められる。その噴出し口の位置を仔細に検討した結果、一つは格納容器直上のシールドプラグと使用済み燃料プールの間のゲート付近、もう一つはシールドプラグとDSプールの間にあるDSPプラグの西端部である。
コンクリート製のシールドプラグは爆発の影響で変形している。爆発の影響に関して、特に注目されるのは、使用済み燃料プールと南側の壁の間にあるCUW F/Dハッチと呼ばれるコンクリート製のブロックが、プールの中に落ちていることである。このハッチは床に開いた正方形の穴にはめ込まれているもので、重さ2.6トンもある。これが抜けてプールに落ちたということは、浮き上がって建屋中心側へ向かって跳んだことになる。これは、爆発によって急激な膨張が起こり、爆心部分が真空に近い状態となったためと考えられる。この瞬間的な減圧で、格納容器内部と外との圧力差が瞬間的に上昇し、漏洩が始まったと推定する。
---------------------------------------------------------------------------------------
だんだんイメージできてきたかな。
おっと騙されるところでした。下の図では水中重量となっている。
ハッチ断面.png
しかも二つを同時に浮き上がらせる力が必要です。空気中の重さは体積を足すと4.6トンでふたつで9.2トン
あってるのかな。まあ形状は少し違うけど、だいたいでいいとして、一か所にかかるエネルギーはそうとうなもの。

仮定の話にはお答えできない、とうのが精いっぱいかな、アベのぼっちゃん
sho_fj.jpg
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3.14 3号爆発を考える [福島原発3号爆発]

 3.11は皆さんいろいろと書かれると思いますので、5年目の3.14 3号爆発のことを書こうと思います。

 いつも考えていることではあるのですが、今回記事にしようと思ったのは
http://merckmanual.jp/mmpej/sec05/ch057/ch057i.html
一見無縁と思われる珪肺症の説明です。

 東大が重大発表-福島第一原発原子炉から地上に降り注いだ放射性微粒子(セシウムボールといわんかい!)の正体を解明
http://ryukei-rondan.blog.so-net.ne.jp/2016-02-04
で書きましたように東大がセシウムボールの存在を認めたということは意義のあることなのですが、セシウムよりガラスの方を大きく取り上げて目立たなくしている。健康被害への影響を矮小化するためのものでしょうね。

 ただガラス、シリカ主体の微粒子であっても、珪肺症にはなることがある。その発症メカニズムも中皮腫などアスベストを原因とするものに近いです。
急性珪肺症は,短期間の強力なシリカ塵の暴露が原因であるが,肺胞腔は,肺胞蛋白症(シリカ蛋白症―間質性肺疾患: 肺胞蛋白症を参照 )に認められるものと類似した,PSAに陽性に染色する蛋白物質で埋め尽くされる。単核細胞は肺胞中隔に浸潤する。急性暴露の職業歴が,シリカ蛋白症と種々の特発性の症例との鑑別に必要である。
 肺胞蛋白症-ラジウム・ホットスポット説に酷似
http://ryukei-rondan.blog.so-net.ne.jp/2016-01-28
で取り上げたように肺胞蛋白症とも近い。

 ここまでなら、ホットパーティクルやラジウムホットスポットのカテゴリーでいいのですが、今日の日にちなんで、3号爆発問題を取り上げることにしました。(ほんとは事前に書き始めてはいたのですが)

 あらためてガンダーセンさんのあの有名な動画
ガンダーセンは3号機の爆発は即発臨界と推測する。
https://www.youtube.com/watch?v=LPiyVSdQnRE

 懐かしい気もしますが、今年はガンダーセンさんも来日し、連日講演もされましたので、かなり記憶を呼び覚ますことができましたね。

 さて珪肺症と3号爆発。まあ無縁ではないとはいえ、共通項は思い浮かばないですねえ。
診断の所に出てくる「ベリリウム症」がキーワードです。

ガンダーセン説ではありませんが、3号核爆発説を唱える槌田氏の主張を東海アマさんがコンパクトに説明してくれています。

【反原発派も触れようとしない原子力最大のタブー】
http://ameblo.jp/64152966/entry-11565424020.html
実は、今の国内原子炉のすべてが核爆発の条件を満たしてる
核燃料は水で満たされ周囲にベリリウム、ハフニウムが置か
れていて、あとは点火するために爆発圧縮があればよい
燃料被覆管が溶融して水素が噴き出し、
それが爆発してくれれば原子炉がそのまま巨大な核爆発を
起こすことができるということ
 ベリリウム自体核分裂に大いに影響のある物質で、人体にもよろしくない。ただベリリウム7 Be7は自然界に存在するのでラジウムみたいなものと考えた方がいいのでしょうね。

震災瓦礫の時にこんな議論があったようです。
http://togetter.com/li/600379?page=4
バズビー先生が大阪のがれき焼却問題で、エアフィルターの分析を依頼されたときにBe7が高濃度で検出され、それで健康被害が出ると反対される方々が市当局とあれこれやりとりがあって、当事者でもない方がツイッターでやりとりをまとめたものですね。この方よく出てくる早野、キクマコシンパですね。
@jsdfq43wtr Be7が槍玉にあげられた理由は放射性とはおそらく別で、化学物質としてのベリリウムが主に産業現場で「ベリリウム症」http://t.co/9A04BBGv1u と呼ばれる肺疾患を引き起こしてきたことにあると思います。
 病気に影響があるのは”化学物質”という捉え方をするんですねえ。
で、まあ気になって念のためラジウムホットスポット説を見ると
http://pmlgw.misasa.okayama-u.ac.jp/?q=ja/node/119
ラジウム、バリウムほどではありませんが、Beがあります。同位体の番号はありませんが、自然界のものが、鉄分に引き寄せられたとも考えていいでしょう。

ちなみにベリリウム症ですが
http://merckmanual.jp/mmpej/sec05/ch057/ch057d.html
「細胞媒介性の過敏症」ということで、放射線との関連は解明されておりません。
予防
ベリリウムへの暴露を予防する基本は,産業による塵埃を抑えることである。暴露は,感作およびCBDのリスク軽減には,実現しうる最低レベルまで下げなければならない―できれば現行のOSHA基準の10倍以下のレベルが望ましい。血液によるBeLPTおよび胸部X線を用いた医学的監視は,直接または間接の接触を問わず,暴露労働者全てに推奨される。疾患(急性,慢性ともに)を早期に発見し,罹患した労働者はさらなるベリリウム暴露から遠ざけねばならない。
 平沼さんによるものですが
サンフランシスコ・ベイエリアでのフクシマ・フォールアウトの放射能測定
http://fukushimavoice2.blogspot.jp/2014/02/blog-post_19.html

 事故直後のローレンス・バークレー国立研究所で捕獲されたものですね。自然界のものかもしれませんが。
 事故前からベリリウムが沢山あったかは触れられていませんが、セシウムと共に日本から運ばれてきたとしたら、福島周辺はかなり多いと考えられるのですが。
 天然核種だからと言って軽く考えているとラジウムホットスポットのように長期間に渡って一か所に停留すると、癌の原因にはなってくるでしょうね。

 と、健康上の問題に話が行ってしまってますが、今日の本題は、あくまでも3号爆発問題です。

原子炉の安全を確保せよ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/htsj1999/45/192/45_192_71/_pdf" target="_blank">https://www.jstage.jst.go.jp/article/htsj1999/45/192/45_192_71/_pdf
(後から読みなおすと非常に大事なことが書かれていました。URL表示がおかしいのですが、URLをそのままコピペしてご覧ください。)
反応度事故とは,核分裂が連鎖反応を持続するために必要な中性子量を超えた供給が核分裂自身により即発的に行われた結果(即発臨界という),マイクとスピーカーの間で起こるハウリングのように,瞬時に原子炉出力が上昇して制御が失われる,すなわち原子炉が暴走する事故である反応度事故は,原子炉の概念が成立した当初から懸念されていた.
 「原子炉の暴走―臨界事故で何が起きたか」(石川 迪夫) の中で、SL1のことはそこそこ詳しく説明しているのですが、即発臨界という言葉は出てきませんね。他のところに用語の解説的なものはありますが、SL1は一貫して水蒸気爆発、ウオーターハンマーによるものとしていますね。

このPDFでもSL-1は即発臨界爆発とでてきて、チェルノブイリと同様ですね。
http://www.jsme.or.jp/shinsai3.11/ASME%20Presidential%20Report%20full_032.pdf
福島事故後のものですね。時間をかけて読みたいが、パスします。
日本機械学会のものですね。21、22ページに出てきます。石川のじいさんちょっと隠し過ぎでないの。
まあ石川のじいさんは、チェルノブイリも水素爆発にしてますからね。
http://www.gengikyo.jp/report/tohokujishin_ishikawa_20120312.html
「炉心溶融が起きたTMI、チェルノブイリの両事故にも、水素爆発は起きた。」

ただまあ推進派のドンだけあって情報は持ってます。下の写真は「原子炉の暴走」にも出てきますが、
燃料エンタルピー.png
 一番上の粉々の状態に燃料棒がなれば、炉心は破壊されると言ってますね。問題は3号プールの中で燃料棒がどんな状態になれば即発臨界を起こすか。
  と、その前に非常に重要な部分を見落とすところでした。5ページめ
照射済破損.png
反応度事故時にはこのガスの熱膨張が結晶粒を押し拡げ る可能性があり,それが溶融を伴わずに燃料 が微粒子化するメ カニズムになり得る、一 方,高温かつ大きな比表面積を有する燃料微粒子が一斉に冷却水と接触したときには,激しい水蒸気発生が起こり破壊力が発生 すると予想される.粉砕した燃料を用いたNSRR実験において,粒径(あるいは比表面積)に応じた破壊力の発生 が確認されたことからこの予想は裏付けられた[7].
 OCRのせいか文字間隔が変ですので、最小限の引用に留めます。照射済ということは使用済み燃料も同じことなのですよねえ。石川のじいさんの本ではこのあたり触れていませんねえ。都合の悪いことだったのかもしれませんねえ。
 3号プールには冷却期間が9700日を越える物が6体あります。8×8型というもの。26年も前のものだ。こんなものが地震の揺れや、水素爆発による強力な衝撃に耐えられたのでしょうか?ガンダーセンさんの推理はやはり当たっているのではないか?
 使用済み燃料にはKr-85 ガスが蓄積すると書いています。
http://criepi.denken.or.jp/research/review/No52/chap-6.pdf
9ページにあります。Kr-85と言えば、3月15日の拡散予想をWSPEEDIを使ってやっています。
http://ex-skf-jp.blogspot.jp/2011/06/wspeedi.html
なぜKr-85が大量に発生すると予測したのでしょうか?だんだん核心に触れることになってくるのですが、ここは、あとから追加した部分で、最初に書いた所につながらなくなると手直しが大変なので、いったん打ち切らせていただいて、最初に書いていた部分を続けます。また続編を考えないといけなくなりますが。

ちょっとコメントに書いた部分をここに続けます。
-----------------------------------------------------------------------------------
13日のNスペを通しで見て、2号のところで出てきたドライベントが気になりまして、やっぱあのクリプトン拡散予想はどうもこのドライベントによる予測のような気がしてきました。
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/5000/4801/24/1305748_0315_06.pdf

ウルトラマンさんの記事からはリンクが切れていて
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/05/10/1305748_0315_06.pdfこれはもう見れない。同じものでしょうね。

放出継続時間 :3 月 15 日 1 時から連続放出
だからドライベントの開始時間に近い。

関東を襲ってますねえ。3号爆発と2号ドライベントがどちらも関東を襲っているとすれば、どっちが原因であれ、セシウムボールは大量に関東に降っていることになります。

あとから出てくる福島原発メルトダウンさんの
「これがベント管内に蓄積し15日深夜のベントで 大気放出されたというNHKの説明も成立する。」
やっぱりこっちですね。

クリプトンというわけわからん核種でごまかして、警戒心を持たせないようにして、各国大使や政治家にだけは知らせたのかもしれません。

確かあの金目大臣のノビテルがテレビでポロっと漏らしたはずだ。

こちら重要です。

THURSDAY, MARCH 8, 2012
福島第1原発:放射性物質を多量に放出したのは2号機のドライベントであった可能性?
http://ex-skf-jp.blogspot.jp/2012/03/blog-post_08.html
-----------------------------------------------------------------------------------

藤原節男さんもエンタルピーという言葉は使いませんが
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/8a04e9e706ef050be74ccdd24f45128a
(1)3月11日~3月14日午前11時、全交流電源喪失にて、燃料プール冷却用ポンプが停止。プール冷却水が100℃となり、沸騰、蒸発が継続した。
(2)このため、プール水位が低下。燃料集合体がプール水面上に露出。ジルカロイ水反応で水素発生。同時に燃料ペレットが積み木崩し状態でプール下部に落下。
(3)プール下部で燃料ペレットが大量に集合して、臨界状態となった。プール内で、小型沸騰水型軽水炉形成。
 という見立てですね。
大事なのは 
(5)ボイド反応度係数マイナスのため、急激な核反応度が添加。即ち、制御棒を急激に引き抜いた状態と同じになった。即発臨界状態に移行。即発臨界=核暴走=核爆発。
 ガンダーセンさんもここまでは言っていませんが、「燃料ペレットが積み木崩し状態でプール下部に落下」というあたりはかなり偶然の要素が強いですが、傾聴に値します。

石川の爺さんの問題点はこちらに本格論文があります。
http://blog.acsir.org/?eid=42

石川廸夫著『考証 福島原発事故 炉心溶融・水素爆発はどう起こったか』の問題点

山田耕作、渡辺悦司 2015年6月1日

あの
是非とも拡散をお願いします。福島原発事故により放出された放射性微粒子の危険性
http://ryukei-rondan.blog.so-net.ne.jp/2014-11-22
で取り上げた論文の共著者のうちのお二人ですね。

ちょっと3号爆発の部分だけ

3-1-2-3.「3号機の場合」(125ページ)
 136ページ「2号機の水位低下理由は、崩壊熱による原子炉水の蒸発でした。このことから3号機の水位低下も2号機と同じとして間違いなさそうです。」RCICによる冷却もSCの3000トンの水では足りなかったということである。
 148ページ「原子炉建屋の爆発」(14日午前11時1分)
 156ページ「下階に爆発を起こすほどの水素ガスが存在したのは、下階に漏れが起きていたからです。格納容器の機器搬入ハッチは原子炉建屋の一階にあります。ここから水素が長時間漏れ出していたとすれば、3号機の爆発状況はきれいに説明できます。」
 水素がずっと長時間下階に溜まって上昇しなかっただろうかという疑問が起こる。3号機の爆発が臨界爆発すなわち核爆発であった可能性は、真剣に検討されてもいない。
 原発で核爆発があったら、まあ立場がやばくなるので、絶対に認めないでしょうが

ここに斑目のおっさん(だんだんタメ口風になってごめんなさい。)のインタビューがあります。石川の爺さんの本のことが出てきますが

「メルトダウンが起きている」と確信していた班目氏
http://namaenaki.at.webry.info/201305/article_16.html
──水蒸気爆発ではなくですか?

班目 「はい。私は一時期水蒸気爆発を専門に研究していましたので、その条件をよく知っていて、あの条件では起きませんから」

──それは原子炉安全工学における水蒸気爆発ですね。

班目 「そうです。チェルノブイリ型は水に核反応熱がいっぺんに入って膨張するので、ちょっとまた違うんですけど。むしろ溶岩が海に落ちてドカーンといく時や、(高熱で溶けた)鉄の塊を水の中に落としてもドカーンといくんですが、そういうのを普通水蒸気爆発という」

──「ウォーターハンマー」現象ですか?(筆者注:1960年のアメリカの原子炉「SL-1」暴走事故では冷却水が瞬時に爆発、この現象が起きた)

班目 「いやその現象とはちょっと違います。ウォーターハンマーはバルブを閉じるとビンっという現象です。水蒸気爆発は、瞬時に水が蒸気に変わることによって体積が1000倍になってしまうこと。条件としてフラグメンテーションが起こり、水と溶けた燃料との接触面積が大きいとなるんですね。なるべく細かくなった燃料が落ちなければ起きないんです」
 こういうやりとりを見ても3号爆発の鉄骨を瞬時にアメのように曲げる爆発現象は説明がつかないのです。

そこでこの高熱を生み出すエネルギーはどこから来たか?この前はカリホルニウムで考えましたが、今回出てきたベリリウム。

【補足】ブースト型核爆発装置について
http://www.gepr.org/ja/contents/20130128-02/
ベリリウムとアメリシウムの合金から発する中性子は4MeV程度。つまり、この強力な核融合中性子は、プルトニウムや高濃縮ウランをより効率よく核分裂させることになる。その結果、同じ程度の核物質を使っても、より大きな核爆発威力が得られる。Swanの爆発威力は、15ktだ。しかもそのサイズは、直径30cm、長さが60cm、重量はなんと僅か50kg。要するに、広島・長崎型原爆の1/100の重さだ。
 なんと
北朝鮮のこれまでの核実験の経験と実績等をもってすれば、初期的なブースター型核爆発装置の制作は可能であると見てよい。(図表2)
 だそうです。

 まあこの澤田哲生先生に聞いても、使用済燃料プールの中でベリリウムとアメリシウムがあったとしても、ウランの濃縮度が違うし、プルトニウムも核爆弾のものと違うから、核爆発のような現象は起きない、と逃げるだけでしょうが、福島の事故で、耳になじんできた放射性物質の名前を聞けば、あながち槌田氏の言ってることが荒唐無稽だとは思えなくなってきますね。

 核燃料と原爆のウラン、プルトニウムは濃縮度とかいろいろ違うのだから、原発で核爆発がないというのは常識であるというのが、まあ原子力村の常識でしょう。さすがの小出先生もその常識の外には踏み込んでくれませんでした。しかし、こんな情報もあるのです。

使用済み核燃料から核兵器はできた!米は実験に成功していた。
http://pucciland.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-4e6f.html
原子力発電所(軽水炉)で燃やした核燃料から抽出した「原子炉級プルトニュウム」で核爆弾は作れるのか。外務省が10月末に公開した外交文書から、1977年に米国が製造可能だとする見解を日本政府に伝えていたことが明らかになりました。
 ということですので日本側が隠していたのでしょうね。

このことをご存じない物理学者がえらそーにのたまいき。
http://synodos.jp/science/15807
まあ読む価値はありませんが。

ゆえに、机上の屁理屈でない行動派のガンダーセンさんの言うことは、信憑性が違うのです。ガンダーセンさんの本や、来日した時の講演で出てきますBORAXの実験ですが、藤原さんの公開メールに出てますね。
https://groups.google.com/forum/#!topic/nuclear-whistlebiow-in-jnes/mfo-JRHor34

BCC各位(拡散希望)
from 藤原節男(原子力ドンキホーテ)
件名【改訂追補版】福島3号爆発はピカドン(核爆発)、Fukushima Daiichi Unit 3 nuclear power plant explosion is a nuclear explosion.
2011年3月14日午前11時01分の福島3号爆発は、核爆発であった。
(1)アーニーガンダーセン博士メールと(2)BORAX experiment(ボラックス実験)を紹介申し上げます。

【説明】
ガンダーセン博士は、理論的には「福島3号爆発は、減速された即発中性子による核爆発、減速即発臨界(moderated prompt criticality)であった」と説明。また「沸騰水型原子炉の安全性実験(パート2)」BORAX experiment part2での、制御棒急速引抜実験時爆発と福島3号爆発は、非常に似ていると述べている。
  2012年の時点での動画は見れなくなってしまってますが、どなたかがアップロードしたらしく
https://www.youtube.com/watch?v=9zPvrpy7j7I
こちらにあります。

実験用原子炉が破壊された時の爆発の模様
BORAX.png
これを1号、3号爆発の写真と比べると3号の方によく似てるのがわかります。
ガンダーセン.png
スローモーションで建物の壁か屋根が吹き飛ぶ様子
BORAX2.png
爆発後の施設の残骸。鉄骨が曲がってますね。3号爆発の方がコンクリートも厚く鉄骨も太いので、その破壊力はかなりなもの。
BORAX3.png

BORAXついては英語情報ですが以下の詳細があります。
BORAX experiments
https://en.wikipedia.org/wiki/BORAX_experiments

BORAX-II (Boiling Water Reactor Experiment No. 2)
http://www.ne.anl.gov/About/reactors/lwr3.shtml#fragment-4

104ページのPDF
http://www.ne.anl.gov/pdfs/reactors/Story-of-BORAX-Reactor-by-Ray-Haroldsen-v2.pdf

英語にお強い方は是非ともチャレンジしてください。私はギブアップ。

今回の来日の講演で、即発緩和臨界の説明が出てきました。 原子力市民委員会公開研究会 3月2日
https://www.youtube.com/watch?v=R-mpRhQVYoU
2時間20分あたりから、BORAXのことも述べています。

 私のような素人があれこれ言っても始まらないのでしょうが、水素爆発でも衝撃波の伴う爆轟はおきる、水蒸気爆発だ。いやプルトニウムが液化して五階に溜まってそれが核爆発を起こしたとか、ほんとに諸説あります。今回それなりに読んでみました。
 結局東電が、3号プールにつきすべての燃料を写真、動画で捉えられていないので、まだガンダーセンプール即発臨界爆発説を否定する証拠は出てきていないわけですから、私はあくまでもガンダーセン説を支持します。

 以下は、3号爆発の有力説を紹介するものです。それぞれ、ここが違うと声を大にして言える力量は私にはありませんので、簡単なコメントだけに留めます。

水蒸気爆発説

イアン・ゴダード【論文】フクシマ3号炉水蒸気爆発」説 #原子力発電_原爆の子ブログ
http://besobernow-yuima.blogspot.jp/2015/08/3.html

 ゴッダード氏のこの論文の翻訳はいくつかあるのですが、#原子力発電_原爆の子ブログさんを使わせていただいたのは
「イアン・ゴダートとフェアーウィンズのアーニー・ガンダーセンが福島県内外の子どもたちの発癌リスクを論じた昨年公表の映像を再公開したものです。」
という動画が紹介されていて、お二人がかなり親しい関係にあると思うのです。日本で同じ原発反対の運動をしてる者が、「頭が核爆発」だとか「ガンダーセンに騙された」とか言ってるのを見たら悲しむでしょうね。
いらん世話ですが。

原発はいますぐ廃止せよ  kokikokiya氏による補足
http://pfx225.blog46.fc2.com/blog-entry-1897.html

 「トップヘッドマンホールを突き抜けた」という推測です。ただ火山の水蒸気爆発は火口で起きて、火山灰やら土砂を噴き上げますから、このイメージからすると、垂直にあがる噴煙が、狭い穴をすり抜けてきているようにも思えません。それとメルトスルーの時間を東電が14日朝5時くらいと報道しましたので、11時の爆発まで5時間近くあるので、格納容器の水に落ちればすぐに水蒸気爆発があってもおかしくないので、そのあたりで逃げられはしないかと。
 水蒸気爆発説については
ガンダーセン即発臨界爆発説を支持する。 
http://ryukei-rondan.blog.so-net.ne.jp/2016-01-18
にも書いていますのでこのくらいに留めておきます。

水素爆発による爆轟説

3号機爆発は「爆轟」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2011060602100004.html

 財団法人エネルギー総合工学研究所の見解が当時大きく報じられましたね。まあ総理はどうだったかわかりませんが、政府や電力会社はこれでほっと胸をなでおろしたでしょうね。
 東京新聞のコメントに出てくる三宅教授の論文他、いくつか読んでみました。

水素の爆発と安全性 横浜国立大学工学部 三宅淳巳教授
http://www.hess.jp/Search/data/22-02-009.pdf

水素ガスの爆発に伴う衝撃圧力の障壁による低減効果 
株式会社大林組技術研究所 諏訪好英氏・米澤健次氏
http://www.hess.jp/Search/data/29-02-011.pdf

水素ガスの爆発事故対策に関する研究(その2)
米澤健次氏他
https://www.researchgate.net/profile/Yoshihide_Suwa2/publication/237634866_Countermeasures_to_Accidents_Due_to_Hydrogen-Gas_Explosion_(Part_2)__Nonlinear_Response_Analysis_for_Reinforced_Concrete_Walls_Subjected_to_Hydrogen_Explosive_Pressure/links/55948b7408ae5d8f392f6c7c.pdf?inViewer=0&pdfJsDownload=0&origin=publication_detail

 他にもいろいろあるのでしょうが”衝撃波 爆轟"で検索して出てきたものです。いずれも事故前の論文で、実験の規模も小さく、おそらく福島原発の爆発は、いわゆる「爆発学」という分野に衝撃を与えたに違いありません。5年もたつのですから、いろんな業界がこぞって研究してもよさそうなものですが、今のところ見つけることができません。
 確かに水素爆発で衝撃波を伴う爆轟が起きることは理解できます。ただこれだけで3号爆発は全て裏付けが可能なのかと言えば、やはり温度の点ですねえ。三宅論文の中に爆轟に伴う温度のうち最高のものが、3682 となっていますが、これは華氏ですので摂氏に直すと、2013度ほどです。鉄骨を瞬時にあのように曲げることができるのか?
 次のワードファイルは、比較的わかりやすく説明してくれています。 

燃焼と爆発②爆発[DOC] - 石油エネルギー技術センター
www.pecj.or.jp/japanese/safer/knowledge/doc/no-94.doc
爆発波は、行き止まりの所にぶつかると反射して、また増大される。増大する度合は、ぶつかった角度、速度、ぶつかった表面の状態によって変わる。単純な正面衝突の場合、少なくとも2倍になるし、反射の状態によっては、8倍にもなる。ある例では、爆発によって最初の圧力の1,200倍以上になった。

圧力波   衝撃  反射
40 × 4 × 8=1,280
 建屋の中を衝撃波が壁にぶつかりながら増幅することがあれば、確かに破壊力は違ってきますので、鉄骨をひん曲げる力はあるのかもしれません。ただ同時に高熱が必要であり、水素爆発は2000度ちょっと。やはり厳しいのでは、と見ています。ただまあ鉄の融点は、1,538°Cで、鉄骨が裸のままならありえるかもしれませんが、まわりに分厚いコンクリートがあります。
 よほど大量、高濃度の水素があったとしてもあの3号の状態になりえるのか?もう少しネットを探してみると次の論文が見つかりました。

爆発現象の数値解析法
片山 雅英氏(伊藤忠テクノソリューションズ(株))
http://www.engineering-eye.com/rpt/r094_jsdfe/pdf/20100903_2.pdf
おーこの人物ここに出てくる。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1101X_R10C11A8000000/?df=2
爆発や物体の衝突が構造物に与える影響に詳しい伊藤忠テクノソリューションズの片山雅英・スーパーエンジニアは懸念を示す。「非常時には発生した現象を適切に評価することが重要だが、限られた研究者がボランティアのような形で解析をしているのが現状だ。国として、解析技術などを整備しておく必要がある」
 論文の方は難解で私には読解不能ですが、図を見る限り建物の内側で起きる爆轟の場合でもコンクリートはよく耐えているのはわかります。

バズビー教授説

 バズビー教授の核爆発説は、「封印された「放射能」の恐怖 フクシマ事故で何人がガンになるのか 」に出ていると言うことなのですが、数年前に図書館で借りて読んだはずなのにすっかり記憶がなくなりましたので、次の阿修羅の投稿から拝借します。

3号機の爆発を再考する
http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/356.html
私が、イアン・ゴダードの説を支持したのは、プール内で核反応が起きたはずはないということからであったが、格納容器から出てきたプルトニウムの蒸気が液化し、5階の最上部にたまっていて臨界に達したというバズビーの核爆発説なら、ゴダードの水蒸気爆発説よりこちらの核爆発説のほうが、ありそうに思える。
 藤原節男さんの公開メールにも少し説明があるので、引用します。
https://groups.google.com/forum/#!topic/nuclear-whistlebiow-in-jnes/RkpzjoExxH8
核爆発を引き起こした具体的過程については、いろいろな説明が提起されている。アーニー・ガンダーセン氏は水素爆発が引き起こした振動による使用済み燃料プールの核燃料による核爆発を、クリス・バズビー氏はプルトニウム濃縮蒸気の核爆発を、ガンダーセン氏の引用している NRC 秘密報告書は原子炉内の再臨界爆発の可能性をそれぞれ提起している。これらはすべて説得的であるが、東電・政府が決定的データや設備の被害状況を今にいたるも公開していないため、本来は解明できるはずであるにもかかわらず、「仮説」の段階にとどまっている。しかしどのような過程を辿ったにせよ、再臨界・核爆発が生じた事実自体はいまや否定できない。
 まったく考えられない説ではないのでしょうが、証明するためにはキセノン同位体の比率を持ち出さなければならず、事故当初のこのデータはアメリカが封印しているらしく証拠に乏しいので、厳しいと見ています。ガンダーセン説は、一応、プールに物証がある。ただし健全であれば否定される運命にはありますが。

 それではガンダーセン説を否定する要素、肯定する要素としてプールで即発臨界が起きうる可能性について調べてみましょう。いっぱいあるのでしょうが、三つ四つ見てみます。

これは政府公式見解ともいえるものでしょうが、東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会で議論された結果。

東京電力福島第一原子力発電所 3 号機使用済燃料プール内の臨界の可能性及び白煙の発生に関する検討について
https://www.nsr.go.jp/data/000048787.pdf
【使用済燃料プール内の臨界の可能性】
JNESが実施した以下の解析結果によると、3号機の使用済燃料プールに保管されている集合体タイプとラックの組み合わせについての事故時臨界解析を行ったが、いずれも未臨界が維持されることとなった。
・ラック内での集合体偏心解析
・チャンネルボックス内外のボイド率を変化させた解析
・ラック内にコンクリート片が堆積した解析
・ラックが変形・破損した解析
 原子力規制委員会の中の専門委員会が出した結論です。(案)とはなっていますが、これで確定だったはずです。本当に計算上可能だったかは怪しいのですが、国会事故調に答えるために、まあ、前向きに検討したという姿勢は見せて、後ろ向きの回答を出す。見事に官僚的なやり方ですね。
はなから嘘つきだ、で済ませてはいけないので、しっかり印刷して読んでみたのですが、やはり机上の計算が主体ですね。とにかく3号プールの燃料をすべて取り出さないとなんともいえません。
http://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/jiko_bunseki/
時間を見つけてここの資料も追って読んでおかないといけないとは思っています。
あとから見つけたことですが、「臨界の可能性及び白煙の発生に関する検討について」PDFの8ページ(通しでは10ページめ)には
また、3号機炉心内には32体のMOX燃料集合体が装荷されてたが、使用済燃料プールには、新燃料を含めて MOX 燃料集合体は保管されていない。
 となっているのに、事故の前年の福島県の資料の132ページでは
http://www.pref.fukushima.lg.jp/download/1/girenH22_2_2.pdf
4.まとめ
今後とも、異物混入防止対策の徹底により漏えい燃料の発生低減に努めるとともに、監視・対応強化に努めてまいります。
なお、使用済燃料プールに長期間保管されているMOX燃料32体につきましては、ご報告の通り、ファイバースコープ等による内部確認の結果、燃料集合体内部に燃料健全性に影響を及ぼす異物がないことを確認しています。
 いつのまに移動させたのですかねえ。原子炉に投入した時期が定かでありません。
 あれこれ探して見つかりました。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/10092301-j.html
(定期検査中に実施した主な工事)
1.燃料集合体の取替えおよびMOX燃料の採用
  燃料集合体548体中148体(内、MOX燃料32体)を取り替えました。

なんと事故の半年前です。このあと東電としては最初のプルサーマルを3号機で始めることになります。そして大事故を起こす。
福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル開始について
http://www.tepco.co.jp/cc/press/10102601-j.html

 さて次は、プールでも再臨界の起きる可能性について論文があります。

再臨界について 京都大学原子炉実験所 中島 健教授
http://rpg.jaea.go.jp/else/rpd/annual_report/pdf64/No64-5.pdf
2) 使用済燃料プール
使用済燃料プール内の燃料は、一部が損傷している可能性はあるが、多くは健全であると推定されている。燃料が損傷して、プール下部に堆積した場合の臨界性については、炉心溶融の場合と類似の状況であると考えられる。一方、燃料が健全のまま燃料貯蔵ラックが変形した場合には、炉心と異なり制御棒が無いことから、臨界になる可能性が高い。なお、使用済燃料の貯蔵ラックは、アルミニウム製及びボロン添加アルミニウム製である(共用プールはステンレス製のラックを使用)16)。
京大熊取六人衆でない教授ですが、プールで臨界は起こりえると言ってくれてますねえ。規制委員会の検討会よりも早い時期に出されたものとはいえ、プールで臨界がありえると言ってくれたことはガンダーセン説を肯定したかに見えますが、これは通常の臨界のことで即発臨界までは言及してませんので、なんとも言えません。

 次は北海道大学准教授の非常に短い論文です。
 
使用済み燃料プールでの即発臨界は事後の測定データから証明できるか
北海道大学エネルギー環境システム専攻 原子炉工学研究室 千葉豪准教授
http://roko.eng.hokudai.ac.jp/studentadm/chiba_data/Fukushima/critpool.pdf

 こちらはもろに「即発臨界」に触れていますが、シュミレーション的なものなのか、仮に即発臨界があってもデータ上は証明できないと言うことを証明したものです。
まずは3号機の燃料プールに貯蔵されている使用済燃料に内蔵するセシウム 137 の放射能の総量であるが、西原らの評価によると、2011 年 3 月で 3.87×1017[Bq] であるとされている。
 一方、即発臨界が起きた場合、10[g]のウラン235が核分裂したとすると、原子数に直すと2.6×1022個が反応したことになる。ウラン 235 の核分裂あたりに発生するセシウム 137 の個数は 0.0616 であるので、セシウム 137 の全生成量は (2.6×1022)×0.0616=1.6×1021 個となる。セシウム 137 の崩壊定数は 7.3×10−10[/s] なので、即発臨界直後のセシウム 137 の放射能総量は 1.2×1012[Bq] となり、プールの燃料中に内蔵しているものと比較して格段に小さい。つまり、即発臨界が起こったとしても、ある程度時間が経過した場合は、生成された残る放射能はプールの燃料中にもともと内蔵されているものと比べて無視できる程度であり、検出不可能であることが分かる。
 これも計算が難解につき私の手には負えませんが、プール内のセシウム量で証明しようとしても無駄ですよ、ということを言いたかったのか意図のわかりにくい研究でしたね。ただウラン10グラムでTNT爆弾200トンに相当する爆発がおきるということが計算上はわかるというのは興味深いですねえ。

 3号プール問題以外にもメルトダウンの問題を総合的に研究している優れた論稿があります。

福島原発メルトダウン
http://www.asahi-net.or.jp/~pu4i-aok/cooldata2/politics/politics27.htm

 去年の1月にここを見て、セシウムボールから圧力容器の金属が検出されたことで、ガンダーセンさんのプール説をあきらめかけたことがありました。
 藤原さんの説に触れた部分を引用します。

炉心シミュレーションに あるように崩壊熱とジルコニウム酸化熱で炉心が2000℃を越えるのはメルトダウン後6-8時間程度の期間で24時間後には水で冷却せずとも放射冷却で 1200℃以下になってしまう。したがってセシウムホットボールが生成したのはこの期間という ことになる。3号機は13日未明にECCSを手動で停止してますからここからメルトダウンが始まってとしてセシウム・ウラネートが気体・ミストとなって吹 き出し、水素で還元され金属としてガラス球に封じ込められたという推論が成立うる。こうして夕刻にはセシウムホットボールが生成していたと考えられる。し たがってNHK番組の推論のように注入海水がほとんど復水器にながれて冷却不足であったため、熔融炉心の温度が上がったという推論を無理に採用しなくとも セシウムホットボールは生成したし、森永先生の指摘のように局部的再臨界があればより多くの熱がでるのので補強される。というわけで気象研究所の分析のよ うにウランもプルトニウムもごく微量だがセシウムホットボールに含まれていたという測定結果も説明できる。これがベント管内に蓄積し15日深夜のベントで 大気放出されたというNHKの説明も成立する。したがって藤原節男氏が危惧するような核爆発が3号機であったという仮説は不用と思う。
 「不用」ということですので、全否定ではないのですが、ベントでセシウムボールが放出されれば、即発臨界や核爆発で吹き飛んだものでないということになるから考えるまでもないということですね。なかなか鋭い説得技法です。ただ、つくばで捉えられたウラン入りセシウムボールのことを考えると、15日夜のベントより、14日11時の爆発によって拡散したものと考えた方がいいので、藤原さんとしては反論があるでしょうね。

 もうひとつえらい先生が書いた短い論稿を最後に今日の記事を終わるとしましょう。

福島原発の大規模な再臨界は絶対に起こらない   (7-24-2013)
中村省一郎オハイオ州立大学機械科原子工学科名誉教授
http://isomers.ismr.us/isomers2013/Fukushima-Recriticality.htm
まず、ウラン235の濃度が現在の天然の濃度0.72%で原子炉が存在しえるかどうかについて考察しよう。天然ウランを用いた原子炉が臨界になるには2つの条件が満たされなければならない。第一は天然ウランは棒あるいは球形にしなければならないこと。第二は減速材に中性子吸収の非常に低くしかも原子量の低い材料が用いなければならない。その材料は、重水、炭素およびベリリウムである。軽水は中性子の減速には適しているが水素はかなり大きい中性子吸収をおこなうので、天然のウランを用いては臨界が不可能である。
 名誉教授に私ごときが「お言葉ですが!」なんて言えないのですが、まあ勉強になりました。ただベリリウムが減速材に使われる。使用済みにアメリシウムがある。量の問題とはいえ、メルトダウンしたデブリの中には、原爆に使われる二つの物質があってプルトニウムがあるのだから、ブースト型核爆発のようなことが絶対にないといいきれるのですかねえ。人間は本当に核のことを知り尽くしていると言えるのですかねえ。

 原子力に対してもっと謙虚になって、あやしいゴミを増やさず人類の未来にとって本当に有益なものなのかどうか、せめて事故後10年はありとあらゆる研究をしてから、どうしても電気が足りないと言うのなら、そこから再稼働をもっと国民的な議論の上で決めるべきだと思うのですがねえ、アベさん。
 あんたの在任中にまた事故があったら悪い方で歴史に名を残しますよ。すでに戦争法で名を残してるか。
sho_fj.jpg
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