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東京オリンピック収賄疑惑-返上すべきところですが、まずはセシウムボールの影響を見直しましょう [原発問題・ホットパーティクル]

 JOC竹田会長の東京オリンピック誘致をめぐる贈賄疑惑がフランス司法当局から捜査対象となって連日賑わせてます。ここはいっそのことオリンピックを返上すべきと考えますが、東京都民もうかれてほとんど意識しなくなった福島第一原発事故のフォールアウトのことを思い起こしてもらうために、セシウムボールのことを取り上げます。
 加計学園問題も、受験シーズンになり、岡山理科大学の出願状況も気になるとことですが、国会もまもなくはじまりますので、後日取り上げることにいたしましょう。

以前の記事で引用しました”日本地球惑星科学連合ニュースレター August, 2017 Vol. 13”から、九州大学 大学院理学研究院 宇都宮 聡准教授の記事を使わせていただきます。

http://www2.jpgu.org/publication/jgl/JGL-Vol13-3.pdf

2011 年 3 月 15 日 の 10:00 ~11 :00,東京都に最も高い放射能を持つプルームが到達した.その主要放射性核種はヨウ素(131I, 132I)とセシウム(134Cs, 137Cs)であり,それぞれピーク時の放射能は 522 Bq/m3, 124 Bq/m3と報告されている。(4ページ)

2016年6月に新聞報道があり、当時かなりセンセーショナルなニュースになりました。東京に降下した放射性セシウムの89%は、ガラス状の微粒子に溶け込んだ状態だったというもの。

 危惧される健康影響ですが、以前引用しました5ページの部分を再度使わせてさせていただきます。何度読んでも読みすぎるということはありません。

原発災害の直後に放出された CsMP は,周辺環境および生態系の放射線量に対して顕著に寄与している.東京の大気フィルターで検出されたような 0.58 ~ 2.0 μm の大きさの CsMP を人間が経口吸引したケースを考察すると,通常の PM2.5 と同様に,約 20 ~50 % および < 10 % の CsMP が肺胞および気管支領域にそれぞれ沈着すると考えられる.CsMP が不溶性であると仮定すると、肺胞領域に沈着した CsMP はマクロファージによって完全に貪食されずにリンパ節にゆっくり移動し,その場合の生物学的半減期は数十年になると推定される.これは水溶性Cs の典型的な生物学的半減期 ~ 100 日間と比較して長く,体内に CsMP が長期間保持されると予想される.CsMP の場合,単位質量あたりの放射能(放射能密度)が非常に高いため(~1011 Bq/g), CsMP 周囲のミクロな領域で局所的に強い β 線と γ 線が水の放射線分解を引き起こし,マクロファージおよび呼吸器上皮細胞よりも大きい数百ミクロンのスケールでラジカル種を生成する.CsMPs の表面上の 100μm 厚の水の薄膜層を考えた時,β 線およびγ 線によるエネルギーの蓄積は(1.0 ~ 24)× 10-3 グレイ/h (グレイ=ジュール/kg)と計算される.水の放射線分解によって H2,H2O2,及び H・などの様々なラジカルが生成し,この蓄積エネルギーによって,とくに・OHラジカルが毎秒 4.9 × 103 分子生成すると見積もられる.これは細胞中 DNA に酸化的損傷を引き起こすのに十分な生成量であると推定される. これまでの被曝線量評価は,国際放射線防護委員会 ICRPpub.119 で確立されている実効線量係数にもとづいておこなわれているが, CsMP の影響は考慮されていない.難溶解性の CsMP は水溶性 Cs より長い生物学的半減期を有する可能性が高いため,今後は CsMP の内部被曝に関する詳細な評価が求められる.

 とりわけ赤で示したリンパ節に留まった場合、半減期30年のセシウム137は、まだ8年しか経っておらず、体外に排出されない限り、遺伝子、染色体などに強い影響を与え続けます。政府もこのセシウムボール問題は無視できない状況になり、一昨年3月日本保険物理学会のシンポジウムで本格的に討議され、6月にはNHKもクローズアップ現代で取り上げられるようにもなりました。
そのシンポジウムの資料がこちらで、コピーも印刷もできませんが、極めて重要な部分がありますので、一部キャプチャで紹介したいと思います。
http://www.jhps.or.jp/pdf/20170324-symp.document.pdf
量研機構・放医研の松本雅紀氏の発表部分です。

57ページに非常に気になる部分があります。
松本.png
九大宇都宮准教授がいわれるように肺リンパ節に留まる可能性が非常に大きいということを意味しています。正確にはお話を聞いておりませんから、私ではわかりませんが、このあたりの専門的なことは早期に解明していただかなければならないと考えます。

 松本氏が所属する量研機構も昨年、量子生命科学に本腰を入れる気配を見せました。

量研(QST)における量子生命科学研究
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/089/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2018/08/14/1408106_4.pdf

9ページ X線による突然変異誘発のメカニズム(電子やプロトンのふるまい)研究は未開拓領域

これは有名なシュレディンガーの「生命とは何か」でもX線の突然変異は随所にでてきます。

17ページ 海外の量子生命科学研究動向 2 英国 Centre for Quantum Biology サリー大学

サリー大学にはイギリスの物理学者ジム・アル・カリーリ氏もいて、この分野を先導していると言っていいでしょう。
https://www.ted.com/talks/jim_al_khalili_how_quantum_biology_might_explain_life_s_biggest_questions/transcript?awesm=on.ted.com_s04vz&utm_medium=on.ted.com-none&share=1dbdf455dd&utm_source=direct-on.ted.com&utm_campaign=&language=ja&utm_content=roadrunner-rrshorturl

これは半世紀前から知られていたことです 疑問が生じます― これはどの位の頻度で起こるのか そしてその仕組みは? ボールが壁を超えるときのように ジャンプするのか? それとも 量子トンネル効果のように 十分なエネルギーがなくても起こるのか? 初期の研究結果によると 量子トンネル効果が起きているようです その重要度については まだ理解が進んでおらず 未解決の問題です 推測の域にあります これは重要な未解決問題の一つであり 量子力学が突然変異に 関わっているとすれば 特定のタイプの突然変異を理解する上で とても重要な意味を持つことは確実です もしかすると 細胞のがん化を 引き起こしているのかもしれません

 贈収賄でケチのついた東京オリンピック、必要以上に華美にするすることはありません。その前に、福島原発事故の未解明の部分に貴重な予算を割り当てるべきです。最先端の量子科学を駆使してセシウムボールの健康への影響を前倒しで解明して、帰還政策、除染土の再利用などはそれからやればいいことです。
ICRPに任せていたらいつになるかわかりませんよ!!
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